17年前に買った絵葉書 |
17年前に京都国立近代美術館での展示を見て以来、
好きになった画家。
没後50年という節目の年に、中之島美術館で開催されている展覧会に
楽しみに出かけてきました。
母が言うには、つい先日の日曜美術館で特集されていたということで
そうだったんだと呑気に会場入りし、驚愕!
な、なんなの、この行列は・・・!?
テレビの影響か、10時過ぎに入った美術館は既に長蛇の列!
前売りを買っている人はすぐに入ることが出来るのだけれど、
当日券を購入する人や、割引券を持っている人は
二か所の売り場に並ばなくてはならないのです。
我が家は母が障害者割引なので、その長蛇の列に並ぶこと30分・・・
展示室に入れたのは11時前でした。
もちろん、中も人が多い😑
最初に掲載した、全く作風の違う絵葉書を見ればわかるように、
福田平八郎というのはとても器用な人で・・・
繊細な美しい日本画はもちろん、デザイン的なモダンな作品も多数あります。
構図も色遣いも、とても面白く洒落ているのです。
それでいて、どこかユーモラス。
一見単純に見える作品の、微妙な匙加減に唸りつつ
作品を楽しみました。
撮影オッケーの作品も、いくつかあって。
上の階でやっているモネ展を思い出させるような、水面。
花瓶と花のタッチが違いますね。
そういうところも面白い。
一見すると、ザ・日本画なんだけど、竹を組んだ格子や
それに絡む朝顔の単純化された円のバランスに見入ってしまう。
そうそう、こういうのに17年前、いたく感動したのです(笑)↓
なかなかこうは描けないと思う。
洗練された遊び心を持った人だったんだろうなぁ。
次に行くところがあり、途中から駆け足で観覧。
図録を買おうにも、そこも長蛇の列!!!
まあ、図録は帰宅してからでも手に入るだろう・・・と諦めました。
福田平八郎って、どんな人だったんだろう?
調べてみると若い時には
数学が苦手で「数学のことを考えるだけで世の中が暗くなる気がして」中学校3年の進級に失敗、京都市立絵画専門学校別科に入学する
って、分かるわ~(-_-;)。
更に親しみ湧いてきた!
とても素晴らしい展覧会でした。
魂の栄養補給となった時間・・・。