4/24/2008

春のお客さま W氏とNさん











 「裏庭のお花を見に来てください!」
そんなお誘いに、お客さまが遊びにいらして下さいました。
お二人とも、私の大切な先生方です。
前日からお料理を仕込んで、当日は玄関まわりの掃除とオーブン料理、庭からはたくさん花を摘んで、家のいたるところに活けました。
気合を入れて準備完了。
 Nさんは、もう何度も我が家には着物を教えに来ていただいていましたが、W氏は初めてです。
いつもながら、帽子をかぶって(その板についている事といったら!)お洒落な装いで登場されました。
大変細やかな神経をお持ちの方ですから、我が家の細々としたスペースまで、ゆっくり楽しんでご覧になっていました。
女性ばかりだと、会話も偏り勝ちになりそうでしたので、W氏と出身大学が同じということと、お酒のお相手に・・・と、急遽パートナーも参加で、ゆったりと食事とおしゃべりを楽しんだ午後となりました。
 こういう食事会では、人の噂話が持ち上がったり、特定の人のみがしゃべりまくったり、どこか残念な雰囲気になってしまうような場合も少なからずあるのですが、今回は、みんなが話の輪の中で、様々な話題を心から楽しめたと思います。
それもW氏を中心とすることで、みんながその知識と人柄に感化されていくような気もするのです。
帰られた後、自分の中に湧き上がるのは、「もっと丁寧に作品と向き合わなければいけない。」という反省の心でした。
特に、何を話されたのでも、お叱りを受けたのでもないのです。
ただ、その人を見ていて、どうしてもそのことを思い知らされるのです。
そして、今まで目を逸らしていたことと、きっぱりと対決していこうと決意させてくれました。
私も、そんな人になりたいなぁ・・・と強く思います。
これからの人生、もっともっと良いものを作っていきたいのです。


4/21/2008

・・・!!

 驚いたとともに、ただただ心が揺さぶられました。
こんなにすごい人形は、人生のうちに出会う3本指に入るのではないでしょうか・・・素晴らしい表情です。
操っている人達の衣装も素敵。


http://jp.youtube.com/watch?v=qBXr15K2uSc

4/20/2008

春の庭と小さなお客さま











 昨日・今日と天気が良かったので、久々に庭仕事です。


チューリップやパンジー、ライラックも咲き、ただ今、春いっぱい!毎朝、鶯の可愛い声もします。


水曜日に、縮緬細工の先生達が遊びに見えるので、裏庭をみんなで整えました。


ホームセンターで激安(¥1280!)のアーチも買ってきたので設置し、新芽が伸びて行き場を失っていた薔薇を絡ませましたが、庭にぐっと奥行きが出ました。


仕事を終え、写真を撮っていると、土手の方からカサカサと音が・・・・・・


「もしかして?」と思い、静かに待っていると、やはりタヌキでした!


私に気付くと、少しビックリした様子でしたが、声をかけてみると、毎晩パンをくれる人と分ったらしく、土手を下りてこちらにノコノコと歩いてきました。


あまりの人懐っこさにやや驚きつつも、「そばに来たら、頭をなでていいのかなぁ?」なんて考えていると、どんどん近づいて来ます。


そして、見ている前でいきなり糞を・・・


・・・いったいこれはどんな意味があるのだ・・・?


・・・もしかして、求愛!?


その後すぐにどこかで物音がしたので、タヌキはピューッと逃げてしまいました。(私の心に疑問だけを残して。)


母に話すと、「あんたのこと、母タヌキと思ったんやろ。」とのこと。じゃあ、あんたは、おばあさんタヌキやな?フン!


我が家の裏庭には、他にも猫はもちろん、野生のフェレットも散歩に来ます。その姿を見かけるたび、とても心和むのです。


特にこのタヌキは、ほぼ1年前に私が裏庭にいる時に、昼間なのに母タヌキと現れ、珍しく思ったことがあったのですが、次の日に、母タヌキだけが我が家の前の道路で車に轢かれて死んでいたのです。


私には、母タヌキが子タヌキをよろしく・・・と最期に会いに来たとしか思えず、それからみんなで毎晩かかさずタヌキにパンをやっているのです。


我が家では、最早セラフィンと同じような存在。姿を見せないと、とても心配になります。


この裏庭は池に面しているので、広く、タヌキには済みやすいのでしょうね。


貴重な自然が、これ以上無くならないように、祈るのみです。

4/15/2008

祖母の92歳のバースデー



 今日は、私の祖母の92歳の誕生日でした。

その御祝に、母と私と3人でランチを楽しんできました。

写真は、デザートをたいらげた後の、笑顔の祖母。お肌もつるつる真っ白で、身内が言うのもなんですが、とても92歳には見えません。


私は、祖母に叱られた記憶が全くありません。それどころか、祖母が怒っているという姿も知りません。

それほど穏やかでやさしく、控え目な祖母ですが、最近は物忘れも目立つようになってきました。


祖母は2年半前から老人介護施設で暮らしていますが、そちらの職員の方達は皆本当に良い方。
いつも、「どうしたらフジ子さん(祖母)が快適に毎日を送れるか?」と一生懸命考えて下さっていて、私達も頭の下がることばかりです。


先日も職員の方が、「フジ子さんは、みんなの癒しなんです。」とおっしゃって下さいました。

今日、職員の方達からプレゼントされた色紙には、「フジ子さんの小粋なトークが好きです。」という書き込みもあり、母と笑い合うと共に、どこにいても祖母らしさを失わずにいる姿に、胸がちょっと熱くなりました。


3年くらい前までは、一番細いレース糸で、たくさんのレース編みのドイリーを編んでくれていました。
今も、私の宝物です。
リビングのシェルフには、そのうちの何枚かをかけてあります。


来年も、この日を元気な祖母と迎えることが出来ますように!

4/14/2008

兎の神社 京都・岡崎神社








娘の楽譜を買いに行く用事があったので、以前から行ってみたかった、京都の岡崎神社に寄ってみました。

岡崎神社は京阪丸太町駅から、徒歩20分くらいでしょうか?平安神宮の裏手に位置し、地図で見ていた時は近いと思っていましたが、歩いてみるとわりと距離があります。

一生懸命歩いて到着してみると、歩き始めた時より、かなり山が近くに・・・。
それだけでも、気分が違います。歩いた甲斐がありました。
岡崎神社は、うさぎがシンボルの神社として知られていて、うさぎが多産なことから、安産や子宝祈願の祈祷者が多く、最近ではうさぎをペットとしている人達にも人気だそう。

私は神社にあちこちと配置されている、うさぎの像やレリーフを見たくて行きました。
パートナーの妹さんがもうすぐ出産ということと、パートナーのお母さんが兎年ということで、安産祈願と健康祈願のお守りも買いたかったのです。

小さな神社は、一周するのもあっという間。
けれど、このこじんまりした感じが、小さなうさぎにとても似合っているような・・・。まさに、ピョンピョンと周りました。

無事、お守りを2つゲット!そして折角なので、記念に自分にも小さな健康祈願のお守り。
土鈴はパートナーが買ってくれました。
旅先で出会う土鈴には、とても可愛らしいものが多く、よく祖母へのプレゼントに買っていましたが、市松人形といっしょに置くとよく合うので、自分でも集めたいと思っていたのです。
今日のが第一号!
その後はバスで、お気に入りのスマート珈琲店のある三条へ。
いつものランチをとり、母からの頼まれものの和菓子は、すぐそばにある、亀屋良永で買いました。
ここも、お店の前はよく通るのですが、小さなショーウィンドウを覗いてみたのは初めて。今の季節にふさわしい、可愛らしいお干菓子などに惹かれ、店内へ。
知り合いの方へのおつかいものですが、織田家と明智家の家紋が並んだ珍しい羊羹を購入。
茜色の、とても美しいお菓子で、場所が本能寺の前だけに、ぴったりで面白く、歴史が好きな方には大変喜ばれそうです。
さて、肝心の娘の楽譜選びは、難航しました。
今年のヨーロッパ研修旅行で、ピアノ科の生徒は2人ずつ組になり、連弾を現地の演奏会で披露するのですが、その選曲を娘がパートナーに相談していたのです。が、なかなかちょうどいい長さのものがありません。
とりあえず、1冊選んで帰宅。けれど、まだ思案中。
どちらにしても、娘にとって素晴らしい旅になりますように・・・。




4/08/2008

お花見 伏見その2






 さて、伏見夢百衆での軽食後、船着場に急ぎました。
たくさんの人がそちらに向かって歩いていたので、混雑は十分予想していましたが、1時間に3本運行だったので、何本か待てば乗れると思っていたのです。

                       ところが!

なんと、舟は既に夕方まで予約でいっぱい!!皆、朝に予約に来るのだそう・・・。
あぁ・・・(ガックリ)。

でも気を取り直し、川沿いを散歩することにしました。
桜よりも、どちらかというと柳の若葉が印象的で、その背景に見える古い酒蔵の建物が、どこか遠くに来たような気持ちにさせます。

懐かしいような川べりをどんどん行くと、ガードレールの間から、桜色の古い建物を見つけました。
上がって確かめてみると、どうやら公民館のよう。同じくレトロな遊具とともに、カメラのファインダーに収めました。
この建物の色、とても好きです・・・。
次に訪れた時も、あることを祈りつつ・・・。

その後も少し散策をして、一時帰宅。
夜には近くのホールで、娘の先生や知り合いの演奏家さんたちの音楽会がありました。
なかなかの盛況で、ほぼ満席。充実のプログラムでした。

9時前に終わり、流石にくたびれた後、パートナーが今日買った小さな贅沢・日本酒の利き酒セットをみんなで楽しみました。
どれも美味しかったなぁ~。

春休み最後の楽しい1日は、こうして終わりました。


 

4/06/2008

お花見その1・伏見夢百衆







 伏見まで、お花見に行ってきました。

お目当ては、月桂冠大倉記念館裏乗船場から出ているお舟に乗って、宇治川を下ること。

春休みも後少しとなり、特別に遊びに行くことも無かったので、家族みんなで出かけました。



車で出かけたのですが、まず船着場近くの「伏見夢百衆」で軽食をとろうということに。



この伏見夢百衆は、以前一度来た時に、雰囲気がとても気に入ったお店です。

昔は酒蔵だったという広々としたスペースは、時々落語会やきき酒が行われるそうで、まさにぴったりの雰囲気。

京都らしく中庭もあり、心が落ち着きます。

女給さんも、着物に白いフリルのエプロンと、大変可愛らしいのです。

ただ、メニューが多くないのが残念。

パートナーは水出し珈琲と酒カステラのセット。私と母と娘はお善哉。とても甘かった!



喫茶の横ではお酒や、それにまつわるお土産品が販売されています。
折角酒うどんも販売されているので、喫茶のメニューに加えてくれたらいいのになぁ・・・と思いつつ、物色。



 その時は、まだこの後皆で舟に乗れると信じていました・・・。     



                                           その2へつづく

4/02/2008

靴作り






 今日は、靴を2足作っていました。

最初の画像の靴は、一番下の画像のエミール・ジュモーのもの。
ドレスは大体仕上がっているのですが、最後の仕上げ部分で悩み・・・

そういう時は靴を作ります。

靴を履かせると、全体像がかなりしまり、何が必要かが見えてくるのです。人間の洋服と同じ。

このジュモー、17インチサイズですが、とても存在感があります。
個人的には、これくらいの大きさが一番飾りやすく、好きです。
邪魔にもならず、けれど人形としての主張も感じられる、ほど良いサイズでしょうか。

もう1足の靴は、冬に作ったA・Tのもの。
少し凝ったデザインにしたら、選んだ皮革が厚かったせいもあり、縫い合わせたり靴底を付けたりするのが大変でした(汗)。
出来上がりは、ちょっと甲殻類っぽい???