5/31/2010

花壇作り


釣鐘草が咲き始めました。
紫陽花も色付いて、目に涼やかです。

ここ数日、裏庭にちゃんとした花壇を作ろうと、
作業に励んでいます。
レンガを100個買って来て、その時点で腰が・・・(涙)。




セメントを扱うのは初めてですが、楽しかった!
ちょっと雑に作る方が古めかしくていいかな、と
自分を許してから、坂を転がるようにどんどん雑になりました。
お陰で、10年前からそこにあったかのような風合い!
よし、狙い通り!(と、また自分を甘やかす。)

↓ ちなみに、こちらがビフォー。
花壇の線引きがないので、いくら苗を植えても足らない感じでした。



カフェ・ラ・テも、切って活けました。
この薔薇は、家に飾ると作りモノのような色合いになってしまいます。
切花にしない方がよいかもしれませんね。

明日も、花壇作業の続きです!

読了記録 萩原朔太郎 「猫町」 (図書館の本)
装丁が気になって、図書館から取り寄せしてもらい、読みました。
朔太郎の詩は大好きですが、この短編もシュールでいいです。

5/29/2010

男の子?女の子?





今週は、出かけることが続きました。

そして、出先で知り合いの方にお会いするたび、
「滋賀の展覧会、もうすぐやね!人形出来てる?」と、
ご心配いただきます(恥)。
基本的には、毎日細々と作業しているのですが、
出かけた日などは、日付が変わった後少しくらいまで、
人形の作業をしています。
でないと、やることが多岐に渡っているので、マジで仕上がらない!

9月のさきらでの展覧会までは、ブログでも人形は控えめに・・・と
思っていますが、もうすぐ完成のオリジナルの男の子のご紹介。

娘に見せると、「女の子でしょ?」と言われてしまいましたので、
男の子でも、男勝りの女の子でも、オスカルでも
見る方の感じる性別でいいかな、と思っています。

衣装は、このシルク生地が硬かったので、
手縫いの部分がちょっと大変でしたが、気に入っています。
帽子とズボンは、叔母からもらった、古い袴を解いて使用。


そして、カフェ・ラ・テという、美味しそうな名前の薔薇が、
咲き始めました。


うどんこ病になってしまったので、
葉の込み合っている部分をどんどん剪定。
数日で、随分元気に!



ジューンベリーの実も、赤くなってきました。

これと前庭のブラックベリーを大量に収穫してサマー・プディングを作ろうと
数年前は袋をかけたり奮起していましたが、
今は、鳥への贈り物として、そのままにしています。
(要するに、そこまで大量に出来なかったということ・・・。)
嗚呼、憧れのサマー・プディング!

サマー・プディングは、レシピを見る限りでは
実際にはそれほど美味しくないのでは・・・と推測しますが、
それでもあの、赤い色がなんとも魅惑的。
ナイフを入れると、
ぎっしりと詰まっているベリーがこぼれるのを想像するのも楽しく、
この季節になると、必ずレシピをめくります。
が、今年も本を眺めるだけとなりそうですが・・・。



5/26/2010

ルノワール展




ルノワールを好きになったのは、いつ頃だったでしょう。
学生時代には、正直ピンと来ませんでした。
人形を作るようになってから、
その良さを感じられるようになったのかな、と思います。


今や、彼の遺した絵は、私にとっては幸福の象徴。
絵の中に封じ込められた
いつまでも続く美しい日々。



いつ行こうか・・・楽しみにしていた大阪での展覧会。
日差しの強くならないうちに・・・と、今日決行!
先日の雑草抜きで腰を痛めた母と、電車に乗って出かけました。
(もちろん、その腰を労わりつつ。)

今回どうしても見たかったのは、
「団扇を持つ若い女」という有名な絵です。

時は春でしょうか?
目を向けた瞬間、こぼれる色彩・・・
菊の花々、少女の格子の服、ジャポニズムの団扇、
そして何より、右側に配された大胆な縞が素晴らしい。
どれも、個々に見ると首をかしげたくなるようだけど、
キャンバスの上に一緒に広げてみると、絶妙!

「そうそう、こんな感じで着物が着たいのよ!(鼻息荒く)」

絵を実際に前にして、まず思ったことです(笑)。
インスピレーションは、洋よりも和が勝ってしまいました。

この絵の感覚のように・・・・・・平凡な言葉でしか言えませんが、
和の中にちらりと見える洋との融合の妙・・・。
(けれど、それはあくまでもちらりで、あからさまなのはNGです。
そういうのは、美しくない!(再び鼻息荒く!))

私の好きな日本のレトロ西洋建築に通じるものがあります。

そして、同じようにその感覚を人形に活かせたら、
どんな風になるでしょうか。
想いはやはり、結局は人形へ行き当たり・・・。
この絵の乙女の眼差しのような、
限りなく優しく、永遠に美と安らぎを讃えるかのような表情の人形を、
夢のように思い描きながら、家路に着きました。

今日はルノワールの世界に胸がいっぱいになり、
久しぶりに、美術館の中で泣きそうになってしまいました。

これが、本当の芸術の力なのだと思います。


5/24/2010

縮緬細工の根付


麻の葉工房でのお稽古で、
リクエストを聞いていただき、根付を作って来ました。

「そうだ、折角根付を作るならば、着物を着て行こう!」

当日は夏日でしたが、
先日出来た、帯バッグも見ていただきたかったことと、
ちょうど裾が麻の葉模様(!)の単衣の着物があったので、奮起!
押入れから、しつけのついたまま出てきた
40年前に作ったらしい、母の帯を合わせて締めて出かけました。

教わった根付は、縮緬古布と糸飾りがふんわりとした風合い。
帯へのあたりもやわらか。
香水壜のような形ゆえか、そこはかとなく香木が香ってくるような・・・。


下に敷いているのは、
40年を経て、やっとデビューできた、母の葡萄の帯。
(なんと、色違いの葡萄の帯が、もう一つ出てきました!)


祖母の薔薇の単衣帯にも乗せてみました。
こちらは、年季が入っています。
ちょうどお太鼓部分にも、うっすらとシミが・・・
でも、そこに刺繍を施せば、また生き返るかも
お母さ~ん! 出番だよ~!



裏は、繻子。
明日、母とおさらいに、いくつか作ってみる予定です。


工房の、ステンドグラスの窓を彩る新緑の蔦。
今、このレトロな建物が、一番美しい季節です。


5/22/2010

我が家の薔薇たち その3


名前は最早、ほとんど分かりませんが、薔薇続報です。

裏庭のアーチの片方には、赤みを帯びた葉の薔薇があります。
冬に、素晴らしい花を咲かせてくれたこともあり、
開花を心待ちにしていましたが、ここ2,3日で下のような
姿を見せてくれました。








カンパニュラも、今年は随分丈高く育っています。
まだ、2分咲きくらいでしょうか。


以前住んでいたマンションから持ってきた、四季咲きバレリーナ。
鉢植えですが、もう、10年もの?



小指の先ほどしかない、小さな薔薇。


美しい花を楽しむ為には、こまめな世話は不可欠。
それが苦手な我が家ですが、
木曜日は雑草抜きに母と二人で精を出しました。
おかげで、次の日の朝は、身体が痛く・・・(涙)。

本日は、休日の娘も交えて毛虫取り!
毎年大量発生する白樺から始めて、モッコウ薔薇にもいっぱい・・・(驚愕)。
剪定もしながらだったので、随分すっきりしました。

緑のカーテン用に、今年もゴーヤを植えたので、
これから成長が楽しみです。

5/19/2010

サント・シャペル



以前住んでいた家の傍に、
「サント・シャペル」という、素敵な焼き菓子のお店があります。
娘が小学1年生の時にオープンしてからのお付き合い。

引越ししてからも、時々、美味しいクッキーを買いに行きます。


昨日は日差しが強くて、携帯では上手く撮れませんでしたが、
今の季節、前庭が素晴らしいのです。

うっとりするような薔薇やジギタリス、入り口の傍には柏葉紫陽花・・・
しかも、どの薔薇も葉っぱが美しく、病気知らず!
奥様に秘訣をうかがうと、3年前から完全に無農薬にされたそうで、
なんと科学肥料も病気のもととなるらしく、
牛糞と馬糞を適宜やっていらっしゃるそう。
「年々、強くなっているように感じます。」と笑顔で・・・。



物静かなご夫婦が営まれるこの小さなお店は、
そのお人柄からくるのでしょう、
清潔感と自然への優しさが溢れた空間です。
お菓子も、無農薬の材料にこだわった美味しいものばかり!


今の世の中、にわかにはあっても、
真に「ターシャ・テューダー」のような精神を感じられる方って少ないのですが、
こちらのご夫婦は、それを受け継いでいる方達です。

大切なお友達を連れて行きたいお店・・・。

HPは残念ながらありませんでしたが、
そのお志は、こちらにありました。


5/18/2010

Doll Shop 更新しました







Doll Shop 更新いたしました。

衣装の色合いなど、気に入っていたアーティーです。
光の具合によって、大人っぽくもあり、少女のようでもあり・・・
不思議に魅力的な人形。

詳しくは、HPのこちらのページで・・・。


5/16/2010

手刺繍のストール




母に頼んでいたストール、今日仕上げてくれました。
スモーキーなピンクの麻布は、ザ・北浜タワー1Fの、リネンバードで購入したもの。
私の一番、心落ち着く色です。

リボンヤーンの他、古布の着物地を細く裂いて、刺してもらいました。
リクエストは「なるべく、田舎くさく!」の一言。
なんでも、紙一重的なものが好きな私は、
田舎くささと洗練のギリギリライン上をねらって欲しかったのですが、
母は、「・・・こんなんでいいの?」と終始針を持ちながら不安げ。
結果、母としては精一杯のフォークロア調の仕上がりに。





とてもたっぷりした長さと幅があります。
日差しに滅法弱い私には、手放せないストールとなることでしょう。

夏のパーティーにもはおれそう・・・予定無いけど・・・(涙)。
(誰か、パーティー開いて呼んで下さいませ!)



古布で散りばめられた、可憐なライラックの花。
市販のものには無い、手刺繍ならではの柔らかさがいいです。


5/14/2010

古き佳きもの


今日は、お客さまがいらっしゃいました。

ここぞとばかりに、朝一番、庭の薔薇を摘んで部屋にいける・・・
ちょっと贅沢で幸せな気分です。


ご縁がご縁を呼んで、最近お知り合いになったNさん。
プロの着付け師で、まさに着物のエキスパート。
我流で着物を着ている私に、
プロの小技を惜しみなく教えて下さいます。
まさに、今の私の神様!

思うのですが、
自分に本当に自信のある方は、
知識や技を出し惜しみされないのではないでしょうか?

私も、そんな人になりたい、と、
周りの尊敬している方々を見ていて、切に願います。


今日は、40年くらい前の母の単衣の帯や、
こちらはもっと前?の、祖母の帯をNさんに見ていただいて、
手持ちの着物との合わせ方など、いろいろお聞きしました。
私にとっての着物の醍醐味は、
今まで眠っていた母や祖母などのものを、
時代を超えて今、身に付けられることです。
私が興味のあるのは、
新しい着物では無く、古いものに何故か限られます。

月末は、母の葡萄の単衣帯を締めて、
ルノワール展へ!


最近、演奏会にはあまり行かなくなったのですが、
パートナーが仕事で関わるものには、少し行こうかしらと、
水曜日にイェルク・デームスと関西フィルの公演に出かけて来ました。

その前に、W氏からお知らせいただいた、
切畑健さんの絵画展へ。

所有される人形達を描かれた展覧会でしたが、
染めや織りなどに造詣の深い方だけあって、
その質感や色彩は、なんともいえない雰囲気のあるものでした。

世界中の様々な、楽しい人形がいっぱいでしたが、
私がとても気に入ったのは、市松人形の「青子さん」シリーズ。
着物はもちろんですが、金をふんだんに使った帯の描き方が素敵でした!
いちまさんの絵って、いいなぁ・・・としみじみ思えた良い展覧会。

さて、その後のイェルク・デームスのピアノですが、
高齢ということもあり、フレーズが弾き切れないようなところがあるにも関わらず、
若造には真似出来ない節回し、静かな音の美しい響きに、
古い着物と同じような、粋なセンスを感じた夜となりました。

ビバ!モーツァルト!



5/13/2010

我が家の薔薇たち・その2 


2階のピアノ室から臨める場所に、6畳ほどのベランダガーデンがあります。



季節の良い時は、家族でお茶を楽しみますが、
普段はセラフィンと私の憩いの場。
↑過去のひとコマ


花付きの良い、ライラックローズ。



挿し木で増やした、私のお気に入りの薔薇。
多分、ワイルド・イヴだと思うのだけど・・・
香りが素晴らしい!


まだまだ、咲いていない薔薇が、この小さな空間にも
たくさんあります。
楽しみは、しばらく続きます・・・。


読了記録 幸田文 「きもの帳」 その他いろいろ・・・

最近、幸田文にどっぷりはまっています。
はじめは、着物に関する書物が読みたかったのがきっかけですが、
今は、その豊かな表現の魅力に、心奪われる日々。
お父さんの幸田露伴も、並行して読んでいます。

一番好きなのは、「花浴衣」という、数ページの珠玉のエッセイ。