12/27/2008

年末も変わらず・・・








 ここ数年は、年末年始も関係無く、人形を作っています。

今日は、顔描きの作業。

人形を作る工程の中で、どの作業も大切なのですが、顔描きは特に神経が磨り減ります。

大抵、アンティークの人形の顔を参考にしながら描いて行くのですが、写真集を見ながらイメージに近いお手本を探していると、いつの間にか本来の目的を忘れて、表情だけでなく衣装や細部にみとれていたりで、気付かないうちに時間が経ってしまうことはしょっちゅうです。

リプロの人形を作る場合、睫毛は細く長く綺麗に揃っていることが良いと思われていますが、実際に写真集を見ていて私が心惹かれるのは、睫毛の太さもまばらで、アイカットも、一目みただけで明らかに左右大きさが違うものだったりします。

なぜかいつも印象に残るのは、綺麗なメークの人形よりも、そんな大雑把な人形・・・(やっぱり私自身が大雑把な人間なので、正当化しようとしているのでしょうか・・・(恥))。

いや、昔の人形は、大雑把というよりも、左右対称に仕上げることにそんなに執着していない、と言うべきかもしれません
そもそも人間の顔は、左右対称ではないのですからね。

バランスを崩しているからこそ、個性を感じる・・・敢えて既成のお人形さんらしくない人形。
いつか街角で見た女の子や、小さい頃に時々遊んだあの子・・・そんなデジャヴを感じさせる人形が、どうしても胸に迫ってくるのです。

1度目の顔描きを終え、人形の頭を7つ窯に入れた後は、のんびりと小物作り。

「何かが足りない・・・。」と思っていたスタイナーのために、小さな巾着を作ってみました。
中には綿と、京都の鳩居堂で買った御香が入っています。スタイナーの顔が、ずっとやわらかくなりました。




12/22/2008

クリスマス会 その3








 音楽会が終わった後は、お茶とお菓子を楽しみながら、本の交換会です。
今年はSちゃんが旅行から帰ったばかりだというのに、パンナコッタとお麩で作ったシナモン味のお菓子(珈琲にぴったり!)を作ってきてくれました♪
ピアニストのM先生は、美味しい焼き菓子を3種類持参して下さったので、ティラミスを作る予定を中止して、私は今回楽をさせてもらいました。
本は・・・・・・これだけの人数が集まれば、様々な本が集まります!

まず、私の用意した本は、「不思議の国のアリス」です。昨年に続いてアーサー・ラッカムの挿絵のものを。
これは、娘のクラスメート、トロンボーンのYちゃんに当たりました!そして彼女の持ってきた本は、O・ヘンリの「賢者の贈り物」。
リスベス・ツベルガーの挿絵のものだったので、Yちゃんのセンスに、相通じるものを感じました!きっと私の本も気に入ってくれたのでは・・・?と勝手に嬉しく思うのでした。

ちょうど最近、O・ヘンリの短編集を枕元に置いていたいたのですが、賢者の贈り物は昔から大好きなお話。あれほどの、相手を思いやる心を短くも感動的に描いたものは、そうそう無いのではないでしょうか?
美しい、美しい話です。そして、それはその美しい夫婦愛を実践している、ヴァイオリニストのY子さんへ当たりました♪

Y子さんの選んだ本は、「最後の授業」という、今話題のものです。他にも、痴呆の母親への詩を綴ったもの、「ああ無情」、ノーベル賞に関するもの、風景の写真集、女性作曲家についてのもの、金子みすずが2冊(うち1冊は、みすずが好きな、娘が選んだものです。)、「ダメ犬グー」、スーラの画集などなど・・・。

そして、私が当たったのは、偶然にもまた、昨年と同じM先生からの「おうちで楽しむ日本のもてなし」という本。
ますます和の文化について興味がふくらんだ年だったので、すご~く嬉しかったです!

この本の交換は、自分では買わないものが大抵あたるので、それがよいところではないでしょうか?
もらった本は、その時すぐに読まなくても、何年かして開いてみて、とても役に立った!というものもあります。
なかなか人から本を貰うことが無いので、(自分では)面白いなぁ~と思いつつ、毎年さんざん迷って本を選んでいます。
寝る前の読書は至福の時間!
数日前から、娘がクリスマスに3冊セットでいただいた、「ああ無情」を読んでいる私。
小学生の頃、とても胸を打たれた思い出深い本です。大人になって読み返してみると、やはり名作!まだ1冊目の途中なので、次に控えている2冊を横において、はやる気持ちで(でも、じっくりと!)読み進めています。
どうやら、2008年は、「ああ無常」と共に暮れて行きそう・・・。
画像は、クリスマスに選んだ、アーサー・ラッカムの絵。
誰に当たってもいいように、永遠の名作を、大好きなラッカムの挿絵で・・・。





12/20/2008

2008 クリスマス会 その2













 お客さまが揃ったら、まずは乾杯!そして、しばし食事とおしゃべりです。
1年に一度、クリスマスにしかお会い出来ない人もありますが、不思議とそんなブランクも感じないのは、いつも皆さんが変わらぬ態度で接して下さっていることもありますが、1年という月日が思いのほか短いせいもあるかもしれません。
今年もあっという間でした・・・。
いろんな話が飛び交います!
音楽をはじめ、皆さんそれぞれに活躍されている分野の話はもちろんですが、今年はパートナーの友人Oさんに良い縁を!ということで、あの人がいいんじゃない?いや、この人は?と、盛り上がりました。
Oさん、東京からはるばる来た甲斐がありましたね(笑)。
2時間程、歓談した後は、場所を2階に移して、音楽会です。
今年もプログラムは、パートナーが作ってくれました。

クリスマスの夜の小さな音楽会 eine kleine Weihnachtsmusik
2008.12.13 

1. コダーイ Z.(1882-1967)(編):来たれ、来たれ、インマヌエル(18世紀フランスのミサ典書より)(1934)

♪まずはクリスマスに相応しい雰囲気を、混成コーラス隊の魅惑(?)の歌声で。
2. G. マルティーニ(1741-1816):愛のよろこびは
     Tb. /Pf.
♪若者が奏でる清新な調べ。最初は天使の喇叭(トロンボーン)で。

3. F. ショパン(1810-49):バラード第1番ト短調op.23(1831-5)
     Pf.
♪今年はいよいよショパンの名曲が登場。カピバラ大好き。

4. ジャズもどき:(曲目未定)
     Pf.
♪毎年、問題のある演目で迫るど素人。今夜はいったい何が起こるのか!?。

5. H. ヴィエニャフスキ(1835-80):ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調0p.22(1862) ~第1楽章
     Vn. /Pf.
♪昨年の好評を受けてのヴィエニャフスキ第2弾。今回は華麗なる伴奏で 。

6. 高田信一(1620-60)(詞:北原節子):お母さん おぼえていますか
     Vo. /Pf.
♪今年初登場! 多芸多才なプロ職人の歌の腕前やいかに!?

7.  D. ショスタコーヴィチ(1906-75):5つの小品(L. Atovmian編)
     Vn. /Pf.
♪今夜のメイン・プログラム。洒落た味わいで迫ります。

8.  信長貴富(1971-):新しい歌(2000)~うたを うたう とき
Chor.
♪締めくくりはやはりコーラスで。合唱界一の売れっ子の作品を、しっとり聴かせます。
   

・・・と、盛り沢山の演目!みな、素晴らしい音楽を奏でてくれました・・・。
その3へつづく

画像は、「クリスマスの夜の小さな音楽会」の様子。
みんなで記念撮影。
そして、友人の焼いて来てくれた、なんとお菓子の家です!
シナモン風味の美味しいクッキー生地で出来た、夢のような教会・・・。Sちゃん、ありがとう!!




 

12/15/2008

2009 クリスマス会 その1




 今年は総勢17人でのクリスマス会でした。音楽会では、直前で風邪で来られなかった娘のクラスメートのソプラノの代役探しで、バタバタとしましたが、他の演目での出演者の方に快く引き受けていただけ、助かりました!(ありがとう、Y子さん、M子先生!)

この日は必ず、玄関先にイーゼルを出して、年に1度だけ天使のコーラス隊の額を飾ってお客さまをお出迎えします。


廊下の飾りも、クリスマス風に・・・。けれど今年は、私が風邪だったこともあり、みんなの意見で「無理をせずに、こちらも余裕を持ってやろう。」ということになりました。

なので、飾りも少な目ですし、いろんな部分で思い切ってかなり簡略化しました。(気付かれたお客さまもあるかなぁ?)

おかげで時間に余裕を持って準備出来ました。


テーブルクロスは、クリスマスらしい明るい雰囲気のものに。

お料理は、4日前から少しずつ準備します。

メニューは、

 蟹のムース

 ポーチド・サーモン

 鶏と茄子のコリアンダー和え カレー風味

 寒天寄せ2種

 魚介のエスカルゴ・バター(の、エスカルゴ抜き)

 人参とレーズンのマリネサラダ

 チキンの南蛮漬け

 豚肉のオリエンタル風

 じゃがいものパルマンチェ

 アスパラのエスニックサラダ

 ミート・パイ

 牛肉と牛蒡のご飯


そしてもう1品、いつも美味しい春巻きを作って下さる方があって、助かりました♪

デザートは、友人が「パンナコッタを作って行くわ!」と言ってくれたのと、ピアニストのM先生が焼き菓子を持って来てくださるということだったので、直前で作るのをストップ。これも、気持ちの余裕を持つことが出来、有難かったです。
リハーサルのある人は1時間前から集まり始め、4時頃にはほぼ全員が揃い、クリスマス会は始まりました!
昨年に引き続き、パートナーの大学オケ時代の友人Oさんは、東京から駆けつけて下さいました。
その2へ・・・。

12/13/2008

クリスマス・パーティー

 今年もクリスマスパーティーが無事終わりました。

今回は2日前から風邪気味だったりで、「もっと悪くなって、準備が出来なかったらどうしよう・・」と、気持ちが不安だったのですが、母とパートナーの助けもあってなんとか復調し、当日は元気に過ごすことが出来ました。

これから数回に分けて、パーティーの様子をアップしていきたいと思います。

お客さまも無事お帰りになり、さっきやっと皿洗いが終わり、日付も変わりましたので、今日はまずはお休みzzz・・・です♪

12/05/2008

庭のめぐみ





 やや遅いのですが、今週はじめに、春に向けて、やっと庭やベランダの植え替えをしました。

一番範囲の広い裏庭には、毎年200ポットくらい植えていたパンジー。けれど今年ははお休みです。
パンジーは春先に花がらを摘むのに、かなりの労力が必要なので、ちょうどその頃ある展覧会時にわずらわしくないように・・・思い切ってジキタリスもカンパニュラも止めました。

その代わり、花の時期の長いガーデンシクラメンを。
以前はシクラメンというと、室内のイメージが強かったのですが、最近は屋外用に小さめのものがたくさん出回っています。
渋めの赤と白を、クリスマスも意識して植え込み、私のガーデンスペースである2回のベランダには、それプラス、赤茶と白のパンジーを植えました。
パンジーは大好きな花ですが、選ぶ時はいつも、どの色もそれぞれに可愛らしくて、捨てがたく・・・。

毎年裏庭には、色はカラフルに、けれどあまり花の大きくないものを植えるのですが、2階のベランダは、あまりたくさんは植えられません。
そうなると、必ず選ぶ組み合わせが赤茶のものと、白のものの2種類です。
この組み合わせは、少し古びていて可愛らしく、それでいておしゃれな雰囲気がするので、とても好きです。

まだまだ苗は小さいのですが、徐々に大きくなって、春にはたくさんの花を楽しませてくれることでしょう。
今年も美味しい柿がなりました!ほとんどはサラダにして食べてしまうのですが、毎日食べても飽きない味。
小さな柚も、皮をほんの少し刻んでのせるだけで、なんでもない料理が、料亭(大袈裟?)の1品に変身します。
そして、柿の葉っぱ!
1枚1枚違う温かな色合いは、人間の力ではとても表現出来ない、自然の芸術です。