6/30/2011

夏の大山崎山荘


ジリジリと、今日も真夏日。
そんな6月最後の日、日傘を差し、汗をかきかき
友人4人で大山崎山荘に出かけてきました。




天王山中腹に位置するこの山荘は
一年中のいつ訪ねても、憧れの場所です。 

実業家であった加賀正太郎という人物が
遊学したイギリスに倣い、
テムズ川を臨むウィンザー城をイメージして建てられたという住居。
一時は取り壊され、マンションが立つことになったのですが、
反対運動により、のこり、改修され、現在に至ります。

自然に囲まれた、静かで心落ち着く憩いの場所。
細部にこそ神が宿るといいますが、
 入り口のレース模様のドアを開けると、
ちょっとした空間にも、手抜きのない装飾が施されています。

それらを見つけるたび、
こっそりお屋敷に忍び込んだ子供のような気分!

心躍らせ、巡るのです。




 そして今回は、椅子の企画展示も開催されていました。

素晴らしいのは、実際に誰でも
展示してある椅子に腰掛けることができるということ。

もう、4人で座ったり寝そべったり、
これだけ満喫していいのかしらん?というほど楽しみました!

でも、なかなか素敵な企画だと思いませんか?
だって、椅子を見せられて眺めているだけなんて、
その魅力の半分も理解出来ないことでしょう。

椅子は、座ってこそ、意味を成すものですからねぇ。

かくして、皆それぞれに自分に一番座り心地の良い椅子を見つけ、
悦に入る午後。







同級生4人、お喋りと大山崎を堪能した一日でした。
次は、近くの聴竹居にでも行きましょうか!

大山崎山荘の秋の日記はこちらこちらへ。

6/29/2011

娘の大学へ


真夏日だった今日、
大学の授業で娘がオーボエの先輩の伴奏をするということで、
皆で出かけて来ました。

リサイタルという科目なので、ホールでの演奏。
客席も、生徒さんで満席。
伴奏が好きで、普段から何人ものお友達の伴奏をかって出ている娘も、
緊張した~と、終わって安堵の表情でした。
いや、聴いているママ達もドキドキやったよ~。

この頃の大学には、お洒落な施設がいっぱいあり、
帰りに4人で学内のカフェテリアでパフェを!
我が家は、緊張ごとが終わると、


帰宅して、嬉しいいただきものが二つもありました!

まずは、パートナーの故郷・金沢より、
加賀野菜とお蕎麦や綺麗な飴、お菓子が届いていました。


金時草は、時々売っているのをみかけますが、
こんなに立派なものは、やはり地元ならでわですね。

今夜は、加賀太胡瓜を水晶煮にして、
富山出身の母が「懐かしい!」と言ったお豆を
和え物にしていただきます。

そしてもう一つ、
伯母よりつやつやの宝石のような、さくらんぼをもらいました。

今日は、なんだかとてもいい日でした!




6/28/2011

Léon De Smet



レオン・ド・スメットという、耳慣れない画家の作品。

最近出会い、ひと目で心を鷲掴みにされてしまいました。



キャンパスから溢れ出る色彩、
花、漂うあたたかな暮らしの息遣い・・・
そして、どの作品にも布が描かれています!
布というものを愛する私、
あぁ、それがときめきの原因なのかも・・・













この二点は、同じテーブルクロスが
使われていますね。



ティータイムの物憂げな女性。
縞模様のスカートが効いています。

テーブルといい、スカートの縞といい、
秋野不矩の「紅裳」を思わせます。



 昨年、彼の作品が7点、日本に来ていたのだそうな・・・
関西への巡回は無かったそうですが、
知名度から言って揃って作品をみるのは、
ベルギーに行かなければ無理のようですね・・・。

まあ、夢が一つ増えたと思おう!
 でもその前に、画集を探してみましょう。
ちょっと無さそうな気もしますが・・・。

6/27/2011

緑色のレース




 少し前から、ポートレート・ジュモーに取り掛かっています。

アンティークのジュモーの中では、 ポートレートに一番心惹かれるのですが、
製作するのは難しい人形。
なかなか、アンティークのようなオーラは出ません。
ですので、10年前に、一体作ったきりでした。

秋の展覧会に向け、久しぶりに一体作ってみようと焼き上げましたが、
作業は遅々として進まず・・・

いつもそうですが、
その人形の魅力を、心から感じることが出来るまでは
形にしていくのは無理なのです。

そして、ある時ふと見つけた、はっとする美しい表情。
その人形に恋した瞬間から、その良さを映す支度が始まります。 

黒のローンが似合う気がして、ドレスの下地を縫い、
合わせるレースを数種類、黒に染めてみたのですが、
何故か染め上がりは緑!?
・・・染料にはちゃんとブラックって・・・・・・(涙)。

それでも、なんとなく人形の顔元に持ってくると、似合っています。
レースの緑が、意図したわけではないのに、瞳の色と同じだった・・・!

神の啓示!?

こういう偶然には、必ず必然が潜んでいる予感がして、
これから、黒とグリーンでドレスを作ってみることにしました。


さて、今朝は一番にセラフィンをトリミングに連れて行き、ホッとして買い物へ。
セラフィンのペット用冷え冷えシートなるもの、
セラフィンの食べ物(サツマイモ、きゅうり、鶏肉など)を 買い、
なんとなく開放感から、お茶して帰りました。


ここのゴルゴンゾーラのケーキには、
粒胡椒も入っています。

6/25/2011

セラフィン受難の季節




世の中が、例年以上の節電の準備を進めている今年の夏、
皮肉にも 6月というのにこの猛暑です。


ここ二日で私も、肘と膝の裏には子供のようにあせもができ、
セラフィンはというと、死にそうにバテてノビてしまって・・・

犬人生も老年に差しかかろうとするセラフィンが可哀相で、
つい昨日、除湿をつけてしまいました・・・。
そして今日も、午後より除湿を。
 
今年は特に、罪の意識にかられます。


娘のひざで、すっかりバテているセラフィン。
首には、保冷剤の入るバンダナを作って巻いてやりました。

夜に寝床に入れる、
凍らせたペットボトルを入れる袋も作ってみましたが、
それはなんだか警戒しているようで、近付きません・・・
素直に寄り添って寝てくれたらいいのにな~。


セラフィンを飼っていて、つくづく思うのは、
犬を一匹飼うのには、とてつもなく大きな責任が要るということ。
特にここ1,2年程、家を長時間留守にするのが心配になりました。
過保護にはしていませんが、
最低限の健康の保持には、とても気を付けています。

子供の頃から犬が大好きでしたが、
私にとってセラフィンは、最後の犬になると思います。

月曜日にトリミングですっきりカットしてもらったら、
少し暑さも楽になることでしょう。

セラフィン、もう少しの我慢やで!



6/24/2011

今宵の酒?



先日作った暖簾が気に入った娘、自室にも欲しいというので
作ってやることになりました。

折角なら、娘が好きそうな柄の手ぬぐいを・・・!と
一週間も悩んだのですが、結局決まらず。
一番の原因は、私の寝室と娘の寝室のドアが隣り合っているということ。
あまりテイストが違い過ぎると、私の暖簾が映えないではないか!
(親の立場を忘れて、むき出しになるエゴ。)

ということで、娘に
「なあなあ、ママの好みで選んでもい~い?」
と聞くと、
多分、何を言っても結局は、私が好みを貫くことを
長年の経験で学習しているのであろう、
「うん、いいよ~。」と一言。

「よかった!実はもうママ、柄決めてん。」

ふんふん、と興味深気な娘。
「どんなん?」

ここで、やや猫撫で声で
今宵の酒っていう柄!」


「・・・えっ・・・それはちょっと・・・・・・」

にわかに表情を曇らせる娘でしたが、
まあそうでしょう、未成年ですから。

でも、半年も経てば、成人することだし、
なんと言っても、もう注文しちゃったし!

昨日手ぬぐいが届き、例の如くミシンで10分で出来上がりです。

これで、暖簾が二つ並んで、ちょっと横丁っぽくなりました(笑)。



 左の暖簾は江戸切子を扱う骨董屋。店主はわたくしでございます。
右の娘の暖簾は、さながら一杯呑み屋ですな!
おおっと、ついつい娘の暖簾に引き寄せられたりして!



 娘はと言うと、「想像以上にお洒落だった!」とヨロコビ顔。
そりゃそうだよな~
今宵の酒なんて聞いちゃ、オヤジさんの世界を思い描いたかも。


 昨夜はこれをかけただけで、暑さで開け放したドアも
急にプライバシー度が増したとすっかり気に入った様子でした。

 くぐる時にさらりと触れる心地も、涼感を誘います・・・。
夏だけの、ちょっと楽しい 賑やかさです。

6/23/2011

つれづれに・・・


 日中は気温が上がり、
夜は寝苦しいという毎日が訪れ始めたこの頃。
もこもこ毛皮のセラフィンのトリミングも
予想通り予約でいっぱいで、月曜日までお預けです。

夜は、セラフィンに向けて扇風機をかけながら休んでいますが、
それでも尚、涼を求めて何度も徘徊するセラフィンを
その度探しに行って寝室に連れ帰るので
私も少し疲れ気味。

 今こんなので、夏本番大丈夫かいな・・・。


毎日午前10時頃、仕事の合間にお茶を飲みますが、
今日はベランダで。

 眩しいような青い空!


12時半まで仕事を続け、母と二人でお昼ご飯。
炊飯器を開けると、中は空っぽ。
今年初めての素麺をゆでました。
美味しかった!



ところで昨夜は、チケットをプレゼントしていただき、
若林顕氏のピアノの演奏会へ。

今年はリストイヤー(生誕200年)ということで、
オールリストのプログラムでした。

何年か前まで、リストが苦手だった私。
けれど、ある時とても素敵なリストの演奏を聴いてから、
その魅力が少し、分かりかけてきました。

演奏者により、退屈になりがちなリストですが、
若林氏の音は、ホールに美しく響いていました。

今年はあと何度、リストを聴く機会があるでしょうか・・・。


~読了日記~

思いついたように、久々に・・・。
書くべきという本のみ、記すことにしました。

「レイチェル」 ダフネ・デュ・モーリア

先日読んだレベッカの双璧をなすという触れ込みで読んだ本。
どちらかといえば、レベッカの方が好みでしたが、
これも面白かったです。


6/21/2011

手刺繍のストール 2


 人形作業の傍ら、母監修のもと、手刺繍のストールを作っていました。
やっとひとつ出来上がった!




 愛用し、いつも巻いている母作のストール
どこに行っても、必ず褒められるので
いっそ自分で作ってごらん、と伯母に背中を押され
作り出したのですが・・・
これが結構肩が凝り、手間がかかりました!





大判ゆえ、スリーシーズン着用可能です。
巻き方もいろいろ・・・

手で作るものは、風合いが優しく
身体にもすんなり添うように思います。


今日はやっと関西は、晴れ間がのぞきました。
梅雨明けが待たれますね。



6/20/2011

雨の日には、古楽器の調べを



梅雨ですから、雨が降るのは仕方ないのですが、
何日か続くと、家の中も湿っぽくなり
あぁ、早くカラッと晴れないかなぁ!と思うものです。


毎日、朝11時まではFMを。
その後は、ほぼずっと音楽をかけて作業をしていますが
今日は古楽器のCDを聴くことにしました。

一枚目は、画家・有元利夫の作曲したRONDO。


初めてこのCDの存在を知ったときは、
どうしても聴いてみたい!と想いがこみ上げ、
すぐに取り寄せしました。

少し緊張しながらプレイヤーにセットし耳を澄ますと
聴こえてきたのは、想像通りのフレスコ画の薫る音・・・。

有元利夫の絵を見るたび、意識せずとも
キャンバスから流れ出す、バロック音楽の旋律。
作品のタイトルも、
「厳格なカノン」、「ポリフォニー」、「室内楽」、「RONDO」など・・・
ですから、 画家自身が音楽をこよなく愛し、その絵にメロディーを感じるのにも
何の疑問も無く、頷けるわけです。


残念なのは、CDにはトラック8までありますが、
実はどれもトラック1のリピートで、
実際に収録されているのはたった1曲だけだということ。
あぁ、せめてヴァリエーションでトラック8まで作ってくれていたら・・・と
そこが残念です。



もう一枚は、佐野健二さんのリュート。

ずっと前、佐野さんのリュートをホールで聴いたことがあるのですが、
音色はもちろん、楽器そのものの視覚的な美しさに魅せられた思い出があります。
先日たまたま我が家で佐野さんの話題が出たので、
パートナーがCDを出しておいてくれました。


リュートの調べはなんとなくいつも、
「城壁」、「ルネッサンス期のソネット」という言葉を連想させられます。
そして、シェークスピアの物語。

これも、心静かになれる音楽。
どちらも、展覧会場で流すのにいいなぁ・・・。



6月の雨の日は、こんな古楽器の音がよく似合います・・・。


6/18/2011

娘の振袖


来年成人式の娘。
初めて振袖を着る日が、成人式当日だと心配なので
着付けの先生に来ていただき、
振袖をちゃんと着付けていただきました。


娘の着物は、2年程前よりいろいろ探しましたが
現代のものでは、なかなかこれと思えるものがなく・・・

その後、アンティークの素晴らしい着物たちと出会い、
即座に気に入ったものを選びました。

私自身、普段市松人形の着物作りで
時代を経た良い着物に触れていることもあり、
アンティークの着物には全く抵抗ありませんでした。

むしろ、今までこんな綺麗な状態で残っていた奇跡と、
それと出会えた縁を心から有り難く感じます。


着付けの先生の、いつもながらの技で
娘の身体に添うよう、美しいシルエットを作っていただき、
とても嬉しい気持ちで見守っていました・・・。

低体重児で生まれ、
小さな頃は、入院することも何度かあり、
病院通いばかりしていた娘。
いつしかこんなに大きく育ったんだな~。

「わぁ~!」と、ついつい歓声を送る家族よりも
一番嬉しそうにしていたのは、本人だったかな?
とてもとてもよく似合っていていました。
やっぱり、着物は素晴らしい文化ですね。
私も、また練習しよう!





6/17/2011

伯母宅へ


 今日は、朝一番に仕事を一つ済ませた後、
父の日に添える手紙を書いておりました。

毎年、その中で親不孝を詫び、
来年の父の日までとりあえずは乗り切る訳ですが
結局一年後にはまた懺悔の文字を記すことになり・・・

もしかすると、永遠に続くのかもしれません(恥)。
どうしよう!

いや、もしかしたら、
迷惑を懸けるほうが、親は長生きするのかも!?

・・・などと罰当たりなことを思いつつも所用のため、いそいそと家を出ました。



6/16/2011

オットマン

人形が座るオットマンをご依頼いただいていました。

職人さんにウレタンをお願いし、昨日出来上がってきたものに
今日、布張り作業を。





どんな布を張ろうか・・・悩みましたが、
人形というものはそもそも華やかなので、無地にすることにしました。


フリンジの候補が2種類。
どちらも似合いますので、ここは依頼主さまのお好みをお聞きしようと
画像を載せることにいたします。

こちらは可愛らしい雰囲気のフリンジ①番です。


 そして、シックで豪華なフリンジ②番
 
 
 
 
 
選ぶフリンジによって、土台の布の色も微妙に変化しますね。
どちらも、お人形に似合うことと思いますので、
ご検討下さいませ。



6/15/2011

白いシュミット


数年ぶりにシュミットの顔を焼きました。
ただ今、衣装作りをしております。


シュミットという人形は、可愛く作るのがとても難しい・・・。
多分、かつらをかぶせる前の表情が、大人びているせいでしょう。
ベベ(子供の人形)というよりも、レディ・ドールの顔に近いように思います。
それを、やはり子供らしく作りたいというのですから、
眼を選ぶ段階から悩み通しなのでした・・・。
そしてシュミットの眼は、
小さくて 目じりも目頭も、きゅっとつまんだ様な
特徴のあるアウトライン。

でも、この眼がシュミットらしさを表しているのです。

一番よくこの子に映ったのは、私のあまり使わない、深いブルーの瞳。


髪型を決めた時、本来ならば民族的な衣装がしっくりくると思いましたが、
だからこそ、そうしたくない気持ちが沸々と・・・
何故かこういう時に顔を出す反骨精神!?

小さいからこそ、丁寧にまめな作業がこの子に似合う気がして
レースを細かく縫い合わせることにしました。


まだ、襟ぐりも袖ぐりも縫い仕上げていませんが、
この子の輪郭が見えて来ました。
こうなると、ただ嬉しい。

毎日は、眼の回るような忙しさだけれども、
もの作りをしていると、
あちこちに、こんな「ただ嬉しい」という感情が
散りばめられています。


味のある、良い人形に仕上がりそうな気がします。


6/14/2011

切子柄の暖簾




とても気に入った江戸切子柄の手ぬぐいを見つけ、
夏場に欲しかった、寝室の暖簾を作ることにしました。

手ぬぐい二本を縫い合わせて、突っ張り棒を通すだけの
10分ソーイングです。


 寝室は、ドアを開けるとピアノ室から丸見え。
早速かけてみて、洋風の我が家にどうかな?と思いましたが、
くぐってみると、思いがけず何ともいえない感動が・・・

そうか、暖簾をくぐるって、こんな嬉しい感じなんだっ!


手ぬぐいの薄さと天然素材の触れ心地もいい・・・。
家族みんなに通ってもらいましたが、
皆、想定外のヨロコビを感じるようです。
(セラフィンだけは、身長の関係で、ヨロコビを共有出来ず。)



 風をはらむと、また良い感じ。



 ブログを書きながら、ふと目を上げると
裏庭からの夕焼けがとても綺麗でした。






6/13/2011

レベッカ



 春に、娘の友人のAちゃんも交え、昼食をとっていた時のこと。
語学が堪能なAちゃんから、
「英国文学が好きなんです」という発言が飛び出し
つい、嬉しくなってしまいました。
彼女はデュ・モーリア作の「レベッカ」が大好きなんだそう。

私、レベッカは読んでないわ(汗)・・・!

ふとそのことを思い出し、図書館で借りようとしたのですが、
どうも評判の芳しくない新訳があるのみ。

では、古本屋さんで・・・と、旧約を上下巻を別々にゲット。
今朝読み終えましたが、
なかなか面白く、久々に良い物語でした。

イギリス文学に惹かれる私。
多分それは、英国独特の生活習慣の描写があることが、
多分に影響しています。
特に、執事やメイドが登場するお屋敷が舞台の小説は
やや憂鬱な、独特の空気の重さがあり、
描写が細かいほどに、その世界に入り込みます。


このレベッカは、ヒッチコックにより映画化されましたが、
有名な「鳥」も、モーリアの作品です。


作者のダフネ・デュ・モーリア の写真です。
小説レベッカとは、主人公の夫の亡くなった前妻の名ですが、
花に喩えるならば真紅の薔薇のような、激しい美の結晶の人。
一方、
物語の中で語り手であり、
最後まで名を語られることも無い後妻である主人公は、
道端に咲くように、控えめではあるけれども
静かで素朴な深い愛を湛えています。

さて、モーリアの写真から感じ取れるのは、
どちらのエッセンスも、ほど良くミックスされた魅力。

 ダフネ(月桂樹)という名前も、ギリシャ神話からとられたのでしょう、
とても可愛い人です。


こちらは、女優のようですね・・・。

そして、歳を重ねた写真。
どれも美しい。



これに続き、モーリアの「レイチェル」を読んでみようと
早速注文しました。