今日はいろいろと所要があり、中之島近辺へ出かけて参りました。
まずは中之島美術館にて開催中の佐伯祐三展。
隣接している国立国際美術館でのピカソとその時代展と迷ったのですが、
国際美術館は館内で無駄に移動する距離が長く、疲れるのです。
母が佐伯祐三が好きで、未だ中之島美術館に行ったことがないので
今回はこちらへ。
平日ですが、そこそこの人出。
年齢層はやはり高めですね。
作品はかなり充実していました。
20年くらい前、「天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実」という本を
パートナーにすすめられ読んだことがあります。
そこには妻の米子が夫の絵に加筆していた、夫と娘に毒を盛ったなど、
うろ覚えながらもなんだかサスペンスドラマのような内容だったと思うのですが
最早真実は闇の中・・・。
私としては、別に妻が加筆していたとしても
その作品が好きであればそれでいいのではないかと単純に思うのですが
そう簡単な問題では無いのでしょうね・・・。
画像は初期から晩年まで、時系列に掲載いたしました。
ところで、私が初めて自分で絵を買ったのは24歳くらいの時でした。
それはパリのカフェの油彩画で、構図も色遣いも
佐伯祐三を思わせるものだったのです。
(その絵は今は兄宅へ)
そう思うと、やはり広く愛される作風なのでしょうね。
これだけの多くの作品を、30歳で亡くなるまで描き続けたのか・・・。
短くも激しい人生。
私は晩年の作品が好きでした。
床に臥せる前、屋外で最後に仕上げたのが、この「黄色いレストラン」。
雨の中描き続け、持病の結核が悪化し、もう外に出られなくなった時に
訪ねてきた郵便配達人を描いたのが、この有名な絵だったんだそうな。
・・・知らなかった!
中之島美術館は、50点もの佐伯作品を所蔵しているそうで
作品主体のとてもしっかりとした展覧会でしたよ。