8/06/2022

金沢文芸館

 
 
 金沢に来るたび気になっていた場所のひとつ、
金沢文芸館。
 
今回は12時のサンダーバードまでにまわれる所として、
郷土玩具の老舗を考えていたのですが、
直前に見たワークショップの口コミが揃ってあまりにもひどくて・・・
心が強くないと、行ってはいけない的な書き込みを読み、
もう、お店に入るのも恐ろしくなってしまった。
 
ということで、急遽予定を変更して出かけたのがここでした。
以前に澁澤龍彦の展示をしていたことがあり、
チェックはしていたのです。
 
 
 
 
 
古風な建物は戦前に建てられ、重要文化財に指定されています。
正面玄関はイオニア式という
縦に溝の入った左右対称の柱を配した美しい意匠。

入ってすぐ、スタッフの老紳士が丁寧に案内して下さいました。
昔は二階は無かったそうですが、五木寛之文庫の為、
後から作られたんだそう。
 
五木寛之は、母が30代くらいの頃好きで、
よく遠い図書館におつかいで借りに行った思い出が・・・
(私は一冊も読んだことが無い。)
 
けれど、五木寛之の本に夢野久作の名前が出てくるそうで、
母の本棚に「少女地獄」を見つけたのが、私と幻想文学の出会い。
(母は全く受け付けなかったそうですが!)
 
ちょっと回りくどいけど、大事なご縁なんです。
 

 
 
 
 
 泉鏡花文学賞受賞者がずらっと展示してありました。
好きな作家が多かったなぁ~。
 
 中井英夫

 
 
 
 
 森茉莉
 
 甘い蜜の部屋のこの装丁本、持ってる!
 
 

 
 
 
 澁澤龍彦
 

 
 
 
赤江瀑
 

 
 
 種村季弘
 

 
 
 
 横尾忠則
 
 

 
 
 
 山尾悠子
 

 
 
 
 文学館をとても愛していらっしゃる老紳士は、
パートナーに五木玲子さん(五木寛之氏の奥さま)宛にメッセージを!と、
何やらノートを持って来て下さったり、
館長さんをわざわざお呼び下さったり、思いがけない展開で、
タジタジな私たち^^;
 
なかなか忘れられない思い出になりました。
 
 
 


 
 
 他にもこの近くには、昔北陸銀行だった建物が
「町民文化館」という名前で無料で見ることが出来たり、 
楽しく過ごすことが出来ました。

金沢駅に着いてお弁当を買ったら、
ちょうどタイミングよくサンダーバードがやってきて・・・
 
この暑さで汗をふきふきでしたが、充実した二日間でした。