1/24/2020

初春文楽公演へ




 昨日は国立文楽劇場へ。
またとても良いお席のチケットをお贈り下さったのです。
Sさま、心より感謝いたします。

家を出るときは降っていた小雨も、日本橋の駅では止んでいましたよ。
文楽劇場はそこからすぐ。

まずは前回と同じく、ロビーでお弁当とパンフレットをゲット、
それにイヤホンガイドを借りました。 
ハーブティーを詰めたポットも家から持参。
休憩時間に温かい飲み物を少しとれるのは便利ですね。
文楽は長丁場ですから、120%楽しむために準備してみました。
(母は、「あ、飴忘れた!」 いや、それは無くても・・・)

舞台には新春らしい鯛と干支の飾りつけ。
ちょっとしたことが、「わあ!」と嬉しい。






 演目は三つ。
・七福神宝の入舩
・傾城反魂香
・曲輪文章 

明るく楽しい演目で、まずは新春を祝うという感じ。
その新春第一声が、Sさまの先輩である三輪太夫さんのお声でした。
とても美声で、本当によく通るお声なのです。 
お姿も俳優さんのようで、思わず聞きほれてしまう。
太夫さんの役割というのは、ストーリーテラーだと思いますが
発声は実に音楽的ですよね。
「語り」というだけでは足らない気がしていましたが、
今回、それが「演奏」なのだとパンフレットで知り、遅ればせながら納得。
そうなんだ、演奏なんだ・・・!
 七福神は、本当に愉快な七福神が出てくるのです。
ちゃんとそういうキャラクターの人形もあるんだなぁ・・・と、
素人の私はいちいち感心。


次に続く二つの演目も、どれも最後はハッピーエンド。
事前に予習した際に、「あれ?この話のこの部分、聞いたことがある。」
そうか、こういう話だったのか・・・と納得しながら。
傾城反魂香では、絵師・狩野元信の弟子である雅楽之介が
駆け込んでくるシーンがあります。 
しばらく続くその派手な動きが面白くて、目が離せませんでした。
一方、オペラグラス越しに一層感じる表情の繊細さも
胸に迫るものが。


 太夫さん方も、まだ二度目の鑑賞というのに、「あっ!あの方だ!」と
ほとんど覚えているものですね。三味線さんも人形遣いさんも然り。
それぞれの個性が際立っているから、皆さん記憶に強く残っています。 

途中、竹本津駒太夫さんの 六代目竹本錣太夫(しころだゆう)襲名もあり、
おめでたいほのぼのとした雰囲気が終始漂う舞台となりました。



 




今回鑑賞させていただいた第一部の時間表はこの通り。

七福神宝の入舩  11:00~11:37
 《 休憩20分》
傾城反魂香 土佐将監閑居の段 11:57~1:03
《休憩30分》
曲輪文章 吉田屋の段 1:33~2:42

おおむね4時間に、休憩を約1時間挟みますが、分刻みでピッタリ守られます。
そこもすごい。


 そして今回のお弁当。

前回でも食べるのが大変だったので、食べやすそうなお寿司に。
二回の休憩で分けて食べましたが、美味しかったです。
大阪の劇場のお弁当、人気なことにまた納得。






チケットが20%オフで買えるという「友の会」、
早速入会いたしました。

今回もやはりお客さんの年齢層は高め。けれど皆さん、こなれた様子で
気楽に楽しんでいらっしゃるのがいい感じ。
熱心なお若い方も見えます。
せっかく大阪に住んでいながら、この文化に触れないのはもったいない!

次は4月に「義経千本桜」があります。
・・・それで、少し前よりまず平家物語を読んでいますが、まだ半分あたり。
読み終えてから、義経千本桜を斜め読みしようと、本だけは準備。

のんびりなので、間に合うやろか!?
けれどせっかく開いていただいた文楽への扉です、
次回を楽しみに、マイペースで進みます。