1/20/2020

安冨歩氏のレクチャーコンサートへ





宝塚文化創造館での安冨歩さんと片岡祐介さんによる
メンデルスゾーンヴァイオリン協奏曲のレクチャーに出かけて参りました。

15時過ぎに家を出、着いた最寄り駅の改札で人身事故のアナウンスが・・・!
列車も止まり、急ぎタクシーをつかまえ車で20分ほどのJRの駅まで。
運転手さんのお陰もあり、なんとかほぼ予定通りに会場に入ることが出来ました。

開場前のロビーには既に行列。
早めに来て良かった!
いつもなら後ろの隅に座りますが、友人の希望で珍しく前から3列目へ。
会場は満席。年齢層の幅も広く、男女の数も均等でいい感じです。





予定時刻よりやや遅れましたが、
「安冨氏はただいま大事なお化粧直しの最中で・・・」というアナウンスで
待っている皆さん笑顔。

ヴァイオリンの杉本真弓さんは、安冨さんの高校の同級生なんだそう。
その馴れ初めのトークから、和やかな雰囲気でレクチャーが始まりました。

メンコン(メンデルスゾーンのコンチェルトの略)は、
美少年だったメンデルスゾーンの「実はドレスを着たい」という願望が表れた曲という
「嘘でしょ!?」という安冨さんの解釈。

その嘘でしょ!?が、第一楽章から三楽章まで、演奏を交えての細やかな説明で
「そうかもしれない・・・いや、もうそういう風にしか聴こえない!!」となる不思議。
前半のこのレクチャーが90分だったのですが、あっという間で
伸びやかなヴァイオリンの音色に聴き入ったり、フレーズの解釈に笑ったり。

これはもう、会場で実際に参加しなければ面白さは分からないかも。






一緒に行った友人はプロの演奏家。
二年前にこの曲のソリストとしてオーケストラと共演していましたから、
「もしかして怒ってるかも!?」と、途中で心配に・・・。
彼女は「そんなバカな。私は一年間この曲練習したのよ!?」と思いつつも
いつの間にか笑っていたようです。心の広い人で、良かったわ・・・^^;

後半は出演者のトークだったんですが、始まったところで安冨さんが
「今日は会場に・・・」と突然パートナーを紹介😳😳😳!!?
えええっ!?

・・・ということで、何故かステージに一緒に並んでいるオジサンが一人。
「・・・予想外だったよ。」と。ホンマやね。





杉本さんの演奏は、安冨さん曰く「体から鳴っている音」。
素晴らしかったです。
今回ピアノを担当された片岡さんも、お人柄が大変素敵だったな。

安冨さんもそうなのですが、皆さんとても分かりやすく話して下さるんです。
クラシックの世界はなかなか自由な感覚が許されませんから、
こういった大胆な解釈から音楽を楽しめると、ファンも増えるのではないかしら。

そうそう、会場はなんと写真や動画の撮影もオッケー。
ただし演奏中はシャッター音を消して・・・というお約束だけ。
クラシックにつきものの堅苦しさがいつからか大の苦手になった私には
そんな会場の緩さも有難かった・・・。

ただ、次回関西でされる時は、もう少し早い時間だと嬉しいかな。
久しぶりに、遅い帰宅。でも、楽しかったな~。