1/20/2023

三年ぶりの文楽へ


 
 
 昨夜はいただいたチケットで、三年ぶりの文楽劇場に出かけて来ました。
 
以前は劇場で販売されている美味しいお弁当を座席で楽しめましたが 
今はコロナでお弁当の販売もされていないので、
娘と待ち合わせた駅で、軽くサンドウィッチを食べて。

 娘は初めての文楽。
 コロナから復活し、たまたま仕事が休みの日だったこともあり
この公演をとても楽しみにしていた様子^^
母と三人で臨みました。
 
 劇場は新春らしいにらみ鯛の飾りが^^
 
 
 
 
 今回、初めての夜の部だったのですが、
朝や昼とはまた会場の雰囲気が違いました。
 
なんというか、お客さんに気負いが無いのです。
一番常連さんが多い時間帯なのかもしれません。
さらっと「時間が空いたから・・・」と当日見に来るような感じ。
着流し風の男性がいたりと、私たちも雰囲気に任せリラックス。
 
 前半の傾城恋飛脚・新口村の段は、罪人として追われる男女が
実の父親を訪た際の、ひと時の再会と悲しい別れのお話。
しっとりとしたストーリーに、胸打たれます。

後半は檀浦兜軍記の阿古屋琴責の段。
 
有名な話ですが、まずは阿古屋の着物の豪華さと美しさに目が釘付けになります。
琴、三味線、胡弓と三つの楽器を演奏する時は
まるで本当に人形が弾いているようで!
実際の弦の位置で手を動かしているのだそうだから
人形遣いさんの技に驚きます。
 
通常は主遣い(人形のかしらと右手を操る)の人形遣いだけが顔を出していますが
阿古屋の場合は人形遣いさん三人とも顔出ししています。
でも、全然気にならないのですよね・・・
あんなに気配を消すことが出来るなんて・・・!
 

 
 
 ロビーには阿古屋の人形が飾られていました。
10キロはあるそうですから、これを片手で支えつつも
演技をする人形遣いさん、凄い!
 
 今回の阿古屋は呂勢太夫さんでした。
一度聞いてみたいと思っていたので、嬉しかったです。
また、岩永役の太夫さんが熱演で、探偵ナイトスクープの石田靖に雰囲気そっくり(笑)。
後で見ていると、なんとお名前も靖太夫さんとあり、出来過ぎた偶然だわ・・・
 笑いあり、たくさんの見せ場ありで、本当に楽しい演目でした。
 
文楽は、人形に太夫さんに三味線に字幕と、目線があっちこっちに行きます。
 いただいたチケットのお席が、今回もとても良いところで
心から楽しめました。
 
Sさんご夫妻、本当にどうもありがとうございました^^
 
 
 
 


 
 
 昨年、長浜の盆梅展で買って帰った梅が、もう咲きました。
 
春はもうそこまで来ているのかな・・・