画家の松野真理さんと出会ったのは、2010年の秋でした。
次の展覧会場にと見に行った神戸のギャラリー北野坂にて、
たまたま個展されていたのが真理さんだったのです。
破天荒で強烈な個性!
けれどとても可愛らしくて。まわりにはいないタイプ。
そんな真理さんと急速に仲良くなったのは、
お互いに正反対なタイプだったからかもしれません。
パリのアトリエに滞在中の真理さんと、毎晩のようにやり取りをし
率直な言葉で語られる平坦では無かった人生に、衝撃を受けました。
たくさんの作品に、その強さが表れているように思います。
よく、「毎日人形頑張っていて、えらい!」と言ってもらったなぁ・・・。
真理さんは遊びも大好きで、気持ちの良いくらい飛び回っていた。
そんな真理さんが、明け方に息を引き取ったと知り、寂しさに包まれています。
友人に囲まれているのが大好きだった真理さん。
人にもよく尽くしていた真理さん。
何か相談すると、惜しみなく手を貸してくれました。
息子さんである敬文さんには、作品集やDMでお世話になり
私が大ファンだった石阪春生先生のお宅に、二度も連れて行ってくれて・・・。
画像は、石阪先生を囲んで
真理さんのお友達と真理さん、母と私。
残念ながら、石阪先生も2020年に亡くなられました。
この二、三年は大病で手術を繰り返され、
それでも身体の動くギリギリまで、人生を傾けていたジュリーのコンサートへ。
最愛のお孫さんも誕生し、幸せだったことと思います。
3年前の冊子の中の「想ひ」。
ここに書かれている通りの、嘘のない言葉が
まるで真理さんそのもので・・・
この文章が大好きです。
真理さんの、自由で力強い女性たち。
「生きているついでに絵を描いているわけじゃない。」
これも、ある時真理さんが発した言葉。
私はよく考えるんです、自分に置き換えて。
そして、真理さんほどたくさんの人の記憶に残る人もいないだろうな・・・。
楽しかった思い出ばかり、蘇ります。