9/10/2023

越前竹人形

  
 
 
 
 最近は人形作業中、ずっとAudeibleで朗読を聞いています。
 
もともとはポッドキャストが仕事のお供だったのですが
ある時Audeibleの無料体験ではまり、以来
月々の代金を無駄にせぬように、そしてもちろん楽しみから
ワイヤレスのイヤホンまで買って(遅い?)聞いています。

谷崎潤一郎の細雪などは、絶対本の方がいいと思っていたのに
ナレーションの自然な関西弁と巧みな声色が素晴らしくて
本よりもいいかも・・・!と感心。 

三浦綾子の泥流地帯も、良かった。
話の先が読めるのですが、農村の貧しさの中にある心の豊かさや
ナレーションのバックに流れる鳥の声や風の音が
現代に生きるささくれだった心には染み入ります。
 
全部で30時間ほどでしたが、あっという間だったなぁ。
そして私は、長い長い話が好きなんです。



 
 
 昨日は水上勉の越前竹人形を聞いていました。
普段手に取らない本を、気軽に知ることができるのも魅力です。
 
物語を聞きながら、越前竹人形って今でもあるのかな?
そして、どんな人形なんだろう?と思い、検索。
なんと、物語の舞台になった福井県に、
越前竹人形の里というミュージアムを発見したのもつかの間、
先月に閉館してしまったのだそう😱
 
こんな繊細な表現が出来るものかと驚きました。
そして竹本来の凛とした強さも・・・。
 
金沢への行き帰りに、寄れる場所だったのになぁ・・・。
・・・ガックリ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 なんでもこの小説以降、
越前では竹人形がさかんに作られるようになったんだそう。
ドラマにもなったそうだから、当時は知られたお話だったのかもしれません。
(母も知っていた。)
 
そしてこのミュージアムでは、
毎年とても素敵な干支の竹細工を販売していたのです。
 
数年前の戌年の竹細工を見て、ビックリしました。
 
 




 
 
 
下の画像は、越前竹人形の里の過去のブログよりお借りしました。

これを今でもお願い出来るなら、是非とも購入したい・・・
出来るなら、黒い竹で・・・。

これらを製作されていた職人さんたちの作業場の確保がまだで
オーダーは来年以降となるようです。
是非とも作っていただきたいなぁ。

物欲はほとんど無くなっていたはずなのに、
こういうものには心が揺さぶられてしまうわ。





今日は画像が無かったので、先日通ったダイビルの美しい内装を。
 
明日は楽しみにしていた演奏会があります。
体調を整えて出かけよう。