この秋で、父が亡くなってからちょうど10年。
あっという間の年月でした。
三時に珈琲を飲んでいる時に、ふと父の思い出話が出てきて
パートナーをびっくりさせたのですが、
それはこんなこと。
父は楽器関係の仕事をしていたのですが、
私が用事で出かけた時に、父と会社の近辺を歩いていると
よく父の知り合いの人に合ったものです。
そんな時、相手の方の声掛けは
「もうかってまっか?」
そして父は判で押したように
「ぼちぼちでんなぁ~。」
大阪商人の漫画のようなセリフが、ごく自然にやりとりされていて
私が大人になってもずっと繰り返されていました。
その言葉は挨拶ではあるけれど、それだけでない親しみ深さが感じられ
嫌いじゃなかったなぁ。
そして父は、正真正銘大阪商人だったのです。
東京に行ってお里の言葉を堂々と喋っているのは
大阪人だけだと聞いたことがありますが、私もそうかも(笑)。
旅先でいろんななまりを聞くのも好きだし、
パートナーの時々出る金沢弁も、その場がぱっと楽しくなります。
言葉の向こうにそれぞれの暮らしが見え隠れして
新鮮で温かい気持ちになれるものが、お里の言葉なのかな。
画像は全然関係ありませんが・・・
月岡芳年の風俗三十二相より。
一枚目の天ぷら?が美味しそうやなぁ~^^
*
もう9月も中旬だというのに、この暑さ!
いったんは秋めいていたにもかかわらず、熱帯夜も続いています。
午前中は汗をかきかき、
午後はクーラーの中で人形作業。
毎日天気予報と睨めっこし、涼しくなるのを心待ちにしています。