嵯峨美大の岩崎先生からお誘いを受け、今年も催しに参加して参りました。
「そらのにおい」という展覧会です。
場所は堀川御池ギャラリー。
娘の母校に併設されているギャラリーで、伺うのは初めて。
浄土寺からバスに乗り、小雨の中辿り着きました。
岩崎さんは味と香りの研究をされていて、
昨年の催しは視覚と香り。(こちら)
そして今回は、聴覚と香り・・・
どんな音が会場で流れるのだろう?と、楽しみに。
会場に入ると、羽衣のように薄い布が天井から下がり、
三つの香りを嗅ぐことが出来ます。
最初の香りは「すっぱい」
次の香りは「甘い」
最後は「暗い」
このそれぞれの香りを、京都のサンガインセンスさんに依頼され、
それぞれ三つずつのサンプルの中より、一つずつ選ばれたんだそう。
一枚目の画像のカードに、それぞれの香りが付いていますので
それを時折嗅ぎながら、音の世界に入って行きます・・・。
「すっぱい」 は人間が感じにくい香りだそうで、ほとんど分からなかった!
「あまい」は、味覚での「甘い」なのでしょうね。
所謂甘い香りというものではありませんでした。
「暗い」は、カビや苔など、暗い場所にあるもののイメージなのだそう。
これが一番、私には分かりました。
会場で流れていた音は、同時配信されていましたから、
実際に楽しんでみて下さい。
後半のアーティストトークも興味深いものでした。
「YouTubeで見る」をクリックするとみることが出来ます↓
岩崎さんも話していらっしゃいますが、コロナで会えない遠くの人と
香りと音(これは動画配信にて)で繋がるよう、香りの発送もされているとのこと。
私が送りたいとすぐに思ったのが、亡き父。
病気で会えない父に、「空を見て!」とメールを送り、
私もずっと空を見ていたことを思い出します。
離れていても、きっと同じ空を見ていると思うしかなく、
当時はすがるような気持ちで繋がりを求めたのですね。
そんなことを思い出しながらも、音と香りの世界に漂いました。
羽衣は煙のようでもあり、見つめていると徐々に視覚を忘れ
いつの間にやら過ぎた時間。
前回と同じく、身体の隅々まで細胞が生き返ったようでした。
(こういうの、家でも出来ないかしら?)
松栄堂さんのすぐ傍にある香りのお店、「サンガインセンス」。
私はてっきり同じ系列のお店かと思っていましたが、そうではないようで。
ひとひねりある香り、興味深かったです。
ちょっと入りにくいんですけど、今度行ってみよう!
*
不思議な体験の後は、水分(と栄養)補給して帰ろうと、
事前に調べていた二条小屋さんへ。
ところが店内はただいま二人しか飲食出来ないようで・・・
まだオーダーが出されていないお二人に、それをすぐ横のベンチで待つお二人。
私たちはその後の順番となるのですが、
横で見られて飲食を急かされるのはちょっとな・・・と、退散。
(前の人たちを急かしたくもないですしね。)
二条小屋さん |
三条まで戻り、以前にパートナーがチェリーパイという文字に目を輝かせ
入りたがっていたお店へ。
(バスの中から、開いているのを確認していたんだそう)
・・・チェリーパイ、残ってた^^;
紅茶と共にペロッと胃袋に滑り落ちました。
お土産のアップルパイも買い、帰宅。
京都はよく歩きますが、14000歩でした。
日曜日の外出は苦手にもかかわらず、充実した一日。
良い休日を過ごしました。