昨日は隣町まで、「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」を
母と観に行ってきました。
いろいろと話題の映画だそうですが、
テレビを見ないので詳細は知らなかったのです。
ただ、日本で公開される前に海外サイトの画像をたまたま見て、
可愛らしい洋服や女の子たちにくぎ付けになり、
どうやら若草物語がまた映画化されたのだと知りました。
とにかく、その衣装を見たさに・・・
ジョー役の女優さんも、素敵だなと思っていたので。
実際、彼女の衣装が一番好みだったし、器も主役にぴったりではありました。
花冠を被った時などは、母が言っていたように
まるでボッティチェッリの絵から抜け出してきたような・・・
惹きつけられる個性を持った人。
・・・ただ、今回あらためて思ったのですが、私はジョーというキャラクターに
元々あまり魅力を感じていないのです。
むしろ、苦手なタイプかも。
これは子供の頃に原作を読んだ時からそう思っていること。
決してジョー役の女優さんのせいではなくて。
今回私の中に強い印象を残したのは、意外なことにエイミーでした。
パキッと男前でしたね。
声も低くて素敵だった。何より、一本筋が通っていました。
そのエイミーに比べると、ジョーの方がどちらかというと
女々しい感じで描かれています。
叔母様役のメリル・ストリープは「もうこんな年齢に!?」と驚きます。
母役のローラ・ダーンはとても良かった・・・。自然で。
メリル・ストリープにローラ・ダーン、主役のシアーシャ・ローナン、
この三人は雰囲気が似ているので、監督の好みなのかな?
ローリー役の男の子は大人気みたいですが、ベアさんの方が素敵だったな。
けれどね、一番印象深いシーンはまた別で。
べスがミスターローレンスの豪邸のピアノを弾きに来てくれと言われ、
部屋に入り、ピアノを目にした時の表情でした。
儚い命でしたが、可愛らしい人。
一番純粋だった人。
もっと、ミスターローレンスとべスのシーンが
たくさん欲しかったな・・・。
最後は絵で描いたようなハッピーエンドなのですが、
その描写も、私としてはもっと控えめな方が良かった・・・。
そう、出来れば全体的にもう少し控えめな表現が良かったかも。
過去と現在が交差するシーンが多いのも、原作を知らない人には絶対にややこしい。
古典は、変に凝らなくていいのですよ!
私、いつも辛口なのです。
ゴメンナサイ。
知人や友人のレポートとは、全然違いますが・・・
でも、美しい映画でした。
疲れた心と体には、あっという間の二時間でした。
おすすめです。(ホントに。)