窓を開けた部屋で目覚めると、金木犀の香り。
お隣の木が、ちょうど窓から見えるところで
黄色い小さな花を全身にまぶしたようにつけています。
我が家の裏庭もそうですし、公園の大きな木も同じく。
街中が金木犀に包まれる季節。
父が逝ってしまってから、この香りはどうしても
父の思い出とリンクしてしまうものとなってしまった。
甘く優しく、胸を締め付けるけれど
決して嫌いにはなれない。
子供の頃より、特別な香りでしたが、
今となっては これ以上と思える香りは無くなってしまった。
あっという間に過ぎ去る間に、
ちょっとでも多くその香りを吸い込みたくて、深呼吸。
何度も何度も。
裏庭の入口にある金木犀は、今年は特別たくさん花をつけました。
子供の頃、この花を小瓶に集め、塩を入れて保存したことがありましたが、
随分長くその芳香が保たれたのです。
今年はそれをやってみようかしら。