7/06/2023

亘正幸コレクション 人形編

 
 
 
 縮緬作家・亘正幸氏のお宅訪問、今日は人形編です。
 
亘氏のお人形というと、真っ先に思い浮かぶのがこちら。 
お師匠の布士富美子さんの流れを汲んだ、ぬいぐるみのお人形たち。
 
二階のお部屋には、こんな小さな子がかごに入れられ、
あちこちから笑いかけてくれましたよ。
 
このお人形、昔お稽古に行っていた時に習っておけばよかった・・・。
こんなサイズなら、端切れで着物も作りやすいし
バッグに入れて持ち歩くことも出来ますね。
なにより、表情も手触りも柔らかそう! 



 
 浅黒い肌のお嬢さんの、上目遣いの表情がなんとも言えません^^
昭和レトロですね。
 

 
 
 
 よく見ると、チャイナ服を着ている子も・・・!
 
 
 

 
 
型染めのお着物の、おしゃまな子。
 
 
 
 
 
 
 そしてこちらが、人間国宝の秋山信子さんに師事され
作られたいちまさん。
 
お顔は胡粉と布を順番に重ねて出来上がっています。
完成された時はきっと、感無量だったことでしょう・・・。
たっぷりとしたふきも、着物の柄も良く似合って可愛らしい。
 
 
 
 
 
 
 さくらビスク?っぽい子も・・・^^
 
 
 
 
 
 
 こちらはちょっと毛色が違うような・・・
お聞きすると、イタリアのお人形でした。
子供だけどどこか大人びた表情で、素敵^^
 
 
 
  
 
 
このお部屋にはお琴がありました。
 ちらっと演奏タイム^^

お人形たちも耳を澄ませています・・・。
 


 
 
 お仏壇には亡き奥さまの 七五三やお孫さんを抱かれた写真、
そしてこれは成人式でしょうか?
親御さんがとても大切にお育てになられたのが分かります。
 
 今では無いような柄行ですね。
よくお似合いだわ・・・。

 
 
 
 
 
 
 お猪口や仕覆のコレクション。
 
 壁面には奥さまの花嫁家具が並んでいるのですが、
すっきりとしてアールデコ家具のような雰囲気。
 
手入れも行き届いていて、驚きました。


 
 
 
 今回一番驚いたのが、二階の奥のお部屋。
入り口には北浜にかかっていた「麻の葉工房」の文字。
 
 
  
 
 
 
入ってみると、まるで青山ビルのアトリエが蘇ったよう!
ご自宅の一室に、そっくりな場所を作られていたのでした。
 
天井も網代編みで、特別に改装されただけあり、
お宝に囲まれた秘密基地のような空間!
 
 

 
 
 
 その奥に、人間国宝の秋山信子さんのお人形があったのです。
私も初めて見せていただきました。
 
文楽のお人形を持っているお人形!?
乙女文楽でしょうか?

これが、お顔も雰囲気も本当に上品で美しく、
そこはかとなく華があり、素晴らしいお人形だったのです・・・。
 



 
 
 
 見せていただけてよかった・・・。
 
 

 
 
 
 ところで亘氏は、本気で人間国宝を目指していた時もおありなのです。
作品はもちろん、お人柄も謙虚で素晴らしく
そういったものが、作り出されるものに宿っているんです。 
 
私にとっては誰よりも尊敬できる方。
きっと、そう思われる方は少なくはないことでしょう。
 
 
 
 
宝箱のような美しい本は、コレクションブック。
中を開くと・・・





箸袋のコレクションが!
外から眺める楽しみと、頁を捲る楽しみと・・・。






 
 まだまだ画像はあるのですが(笑)、今日はここまでに。
 
またいつか単発で、残りの画像をご紹介出来たらと思います。
 
そうそう、お宅の裏は大きな公園になっていて、
最後に氏のご案内で、皆でお散歩。
暑かったけれど、空は青く心は爽やか。

本当に楽しい一日でした。
伺えてよかった!