昨年、芦屋の谷崎潤一郎記念館にてひとめぼれだったお稚児さんの押絵。
縮緬作家の亘正幸氏の作品です。
今年もコロナで祇園祭はありませんが、
新しい姿となった作品に再会していただきました。
この日をとても楽しみになさっていたのです。
いつものファーベル舎さんで誂えたぴったりの額。
作品が押絵と有り、立体的なので、
シャドーボックスのように奥行きのある仕立てになっています。
ふたつの房が揺れるんですよ。
三宅鳳白の「稚児の図」からインスピレーションを受けられ
押絵に仕上げたものなのだそうです。
隣には亘氏作の兜を置きました。
いつもながらのダンディなおお姿で来られた時、
ここにかぶられてきた素敵な帽子をポンと。
それがまた、コーナーに花を添えて粋だったんです。
(が、撮り忘れてしまった・・・)
ご病気で長く入院中だった大切な奥様を二月に亡くされ、
コロナのせいで会うこともかなわず、どんなにお辛かったことかと思います。
奥さまの七五三のお写真と、そのお着物を掲載されたブログに涙しました。
お写真と共に着物まで保存されているのは 、大変貴重なことです。
たくさんの方に見ていただきたく、氏のブログよりお借りいたしました。
今ではこのような着物を着ている小さな子は見ることはできません。
こういう色柄こそ、幼子の愛らしさを引き立てるのでしょうね。
このお写真と着物を掲載された亘氏のブログはこちらです。
いつかご紹介出来たら・・・と思っておりました。
次回はコロナもおさまり、皆さんで気楽に集まれるようにと願います。