松本の滞在中に一番お世話になったのは、なんといってもここ、
八十六温館です。
ホテル内にある、創業明治20年という歴史ある喫茶室。
宿泊プランに、こちらのネルドリップ珈琲のチケットが毎日付いていたので
まずは到着してすぐにお邪魔しました。
スタッフの方も皆、とても感じがよくて。
何度も出入りしているうちに、すっかり覚えられてしまいました(笑)。
松本滞在中のホームのような場所だったなぁ・・・。
家具の配置も、ずっと変わらないんだそう。
奥行きもあり、広々としています。
ステンドグラスは金工職人の 飯野歌之助の作。
松本市内には、このマエストロの作品があちこちに現役で活躍しているそうで
それを探す旅というのもいいなぁ~と夢想。
グラスは135周年記念の時に作られたもの。
売ってたら、欲しかった・・・。
プランに付いていたネルドリップ珈琲。
「少々お時間いただきます。」と、まずはミルで豆を挽くところから始まり、
一人分ずつ、86度のお湯でドリップして下さいます。
そうそう、店名の八十六温館は、この86度に因んでるんですって。
ネルドリップ珈琲専用のカップ。
これ、いいねぇ・・・と、皆ひとめぼれ。
色合いも大きさも厚みも、すっかり気に入って
もしかするとホテルのショップにあるかも?と探しましたが、なし。
このカップのイメージが強く、民藝のお店でいろいろ見たけれど
連れて帰るには至らなかった。
なんとなく、もう作られていないシリーズという気がします。
お茶うけの自家製プリン。
これも、なんともいえずノスタルジック。
時間をかけて煎れてもらった珈琲のまろやかな風味に
優しいプリンがしみます・・・。
旅に出る前に、事前の申し込みで
ホテルの朝食(バイキング)をこちらのモーニングに変更できると知り、
二日間ともお願いしました。
おかげで、ゆったりとした朝食を楽しむことが出来たのです。
量も私には食べきれないくらい。
玉子は目玉焼きも可能で、その場合は二つの両目焼きで出てきます。
最終日の朝は、母が「玉子は要らない。」と言うと、
代わりにシナモントーストにしましょうか?小倉トーストも出来ます、と。
シナモントーストにはモーニングにないヨーグルトが付いてるそうで、
持ってきて下さいました。
「ソーセージは大丈夫ですか?」との問いに母が「これは大好き!」と答えると、
「これは大好き・・・そうか・・・」と独り言のように立ち去られて、
今度は二本も焼いてきて下さって、大爆笑^^
結局、玉子の代わりにそれ以上のものがいろいろサービスされ
あたたかなホスピタリティに触れた、良い思い出になりました。
お茶の時間は必ずここに来ました。
アップルケーキに・・・
バナナケーキ。
朝はここから出発し、外出から帰るとここで一休みする・・・。
「いったい、何泊されてるんですか?」と聞かれたくらい(笑)。
いや、二泊だけなんですが^^;
チェックアウトの時も、皆さんの挨拶が嬉しかった。
良いお店に、良い宿だった。
まだまだいろいろと記録はありますが、
ひとまず旅行記はこれでおしまい。
またゆっくり画像を整理して、時折ちょこちょこ出すことにします。
あっ、留守中のシャロのペットホテル滞在記は書かなくては!