数年前に作ったこの小さな子。
今日は作品集を置いて下さっているお店で偶然に見つけられ、
この子に恋をされた方からお電話をいただきました。
ずっとお人形がお好きで、けれどとてもこだわりがお強く
欲しいと思える子にやっと出会った昔、それは高価過ぎて躊躇してしまったのだそう。
電話口で語られる、思いの丈。
「この子と同じような子が欲しいのです。」
けれど人形というものは、同じ子を作ることは絶対に出来ないのですよね。
それぞれのパーツの小さな違いが最後に組み合わさった時、
大きな違いになってしまう。
それが個性で、魅力なのですが。
人形は、かなり特殊なものです。
魔力があると言ってもいい。
だからお気持ちもよく分かります。
この方の為だけに存在する人形がいるはず。
見つけるお手伝いも、大事な仕事ですね。
どうぞ、少し待っていて下さい。