先日のキュビスム展の会場。
今は改修工事を経て京セラ美術館となっていますが、
私や関西の人にとっては、京都市美術館の名前が馴染み深い。
入り口も新しく出来た広いスロープを下った場所に変わりました。
昔のおもかげは消えてしまったのだ・・・と、
寂しく思いながら入館しましたが、
途中で思いがけないことが起こったのです。
順路に沿って次の展示室へ移動する時に、ふいに現れた懐かしい景色!
以前はここがエントランスで、左右に分かれる階段を上り、
展覧会の入り口に辿り着いたのです。
いつ来てもうっとりと見上げたあの美しい空間が、
思いがけず誰もいない静けさの中に出現!
(キュビスム展が空いてたお蔭~^^)
いつも美術展を見に来た人で華やいでいたこの場所を
こんな風に独り占め出来る日が来るなどとは
夢にも思ったことは無く・・・
ある意味、キュビスム展よりもコーフンしておりました💨💨💨
この重厚な扉を、何度通ったことだろう。
私の京都市美術館が帰ってきた・・・!とこみ上げるものを感じたひととき。 建物は老朽化していくので、改築は仕方ありません。
それを受け止めるしかないのですが、
この印象的な入り口が賑わう姿を見られないのは
やはり寂しいものですね。
・・・でも、誰もいないのを良いことに、
ゆっくりと撮影することが出来たのは、神様からの贈り物だったのかも。
心斎橋の大丸百貨店が改築されてしまったショックは
きっと今もたくさんの人が抱えていると思います。
どうかどうか、古き佳き建築物をなるべく形を変えずに残して欲しい。
心からの願いです。
そしていつか、京都の大丸ヴィラも現存を支える手が入って
近代建築好きたちが内覧出来るようにして欲しいなあ。
これも、心からの願い。