8/19/2020

大阪の妹

   

 昨日はインスタの投稿に番外編として、
この藤田嗣治が所有していたベビーを選びました。

この子はヘッドにマークも無く、
私はアンティークドールについてマニアックな知識は持っていないので 
どこか、名もなき工房のものなのかな?とぼんやり思っていました。

その謎が、昨日は解けたのですよ!
まるで、インスタの人形好きさんの英知が結集されたようで! 




最初に「スタイナーですね。」と教えて下さったのが、
北海道のmiyukiさん。筋金入りの凄腕コレクターさん!
嵯峨美大の講演の時は、
miyukiさんに所有されるアンティークドールの画像をいろいろお借りして、
大変お世話になりました。

 そうかそうか、スタイナーか!確かに顔はスタイナーの顔だもの、と喜んでいると、
今度はアンティークドールの専門家でいらっしゃる方が
「ステネール(スタイナー)のジゴトーですね。」と。
そうなんだ、このタイプのベビーはジゴトーと呼ぶのか!と、またもや大喜び。

おまけに年代まで教えて下さったのです。
この優しい表情は1880年代に作られたものなんですって。
ちなみに、その方もジゴトーをお持ちで、その人形はつんと澄ました表情なので
1870年代なのだそう。
面白過ぎる!興味深過ぎる!!
 



 その方も、またジゴトーを見せて下さり、
それが前から好きだったタイプのステネールの顔で・・・
そうか、この子と同じタイプだったんだ!と大コーフンの一日。

ジゴトー姉妹!
まるで、東京のお姉さんと大阪の妹です(笑)。





 よく見ると、歯が覗いています。
吸い込まれそうな青の瞳。





もう少し時間が出来たら、ステネールも作ってみようかな・・・
以前作った時は、思うように出来ずピンと来なくて。

でもこんなお手本も身近にありますしね!