昨夜はザ・フェニックスホールまで、1年ぶりの演奏会。
中村圭介さんのピアノリサイタル「~抒情でたどるグリーグ~」を聴いてきました。
中村さんは、パートナーが「この人はいいよ。」と推す演奏家さん。
ならばと母と三人で。
フェニックスは好きなホールですし、
寒さの中になんとなく春の兆しを感じながら出かけました。
はじまると、最初の一音からすっかり引き込まれてしまって。
気が付くと全ての音を聴き逃すまいと、 全身が耳になっていました。
こんな演奏会、そうそうはありません・・・。
何かを自分なりに表現し、人に感銘を与えるには
元々のセンスも重要ですが、それをいかに磨くかということが何より重要。
この人は、ずっとそれをひたすらやってこられたんだろうな・・・。
こぼれだす音がひとつの曲に形作られるのに、どれだけ魂を傾けられたんだろう。
涙がにじむ瞬間も何度もあり、「あぁ、今、音楽に感動しているんだなぁ・・・」と
胸がいっぱいになりました。
なかなか最初から最後まで、こんな気持ちを持続させる演奏会、無いんです。
私の中の眠っている細胞が起こされて、明日への活力となる、
そんな素晴らしい一夜。
また、演目も今の季節にぴったりでした。
内容は、餅は餅屋ということで、こちらへ。
久しぶりの夜の大阪。
日銀。
右奥には、うっすらと中之島公会堂の緑の屋根が見えます。
私は大阪が大好きなんだなぁ・・・。
来月は友人の演奏会があります。
コロナがどうなっているかな?