春先のことです。
母が加賀で器を作っていらっしゃる橋本薫さんに、
矢車菊のお皿をお願いしました。
その頃ちょうど、育てていた矢車菊を無念にも枯らしてしまった母。
せめて器の中で・・・と思ったかどうかは知りませんが、
まあみて下さい、皿の上の何ともたおやかな花たちを!
リクエストしたのは大皿。
けれど、まず試作された七寸皿もいいわねぇと、
昨夜からパソコンでの画像を眺めております。
橋本さんのお皿は、柄が違っても食卓の上で仲が良い。
こちらはHPに毎月初めにアップされる今月の食卓の画像をお借りしました。
矢車菊、料理をのせて尚素敵。
おお、一句できた。
先日焼いていただいたご飯茶碗も、家族皆大事に日々使っています。
白いご飯の風味が一層美味しく感じられます。
日々使うものだから、良いものを使いたい。
扱う時も所作が丁寧に なりますし。
お客さま用に・・・としまってあった塗りのお椀も
いつからかおろして普段用になりました。
たまにしかない席よりも、毎日に幸せを感じる瞬間を増やす方がいい。
「ものは使われてこそ生きる」と、加賀を訪ねた時に
おっしゃっていた言葉を思い出します。