11/04/2018

2%の毒




 細かなパーツを作っているだけで、一日が暮れて行きます。

アクセントにアイボリーを加えようかとそのパーツも作っていたのに
結局は黒一色で仕上げることにしました。

ひとつの色からなるドレスとなると、どうしても地味になりがち。
だからこそ、ディテールが重要になりますね。






 黒は、私のワードローブには縁の無い色。
お葬式にしか着ません。 

黒が嫌いなのではなく、黒という色に負けてしまうんです。
反対に、派手な色は違和感を感じないのですよね。
それって不思議な気もするのですが・・・

最近はちょっと落ち着いた色を選ぶようになりました。
けれど、どこか普通でないようなものが好き。

以前、私の人形について
「上品だけれども、どこか大胆さを感じる」という言葉をいただいたことがあります。

それはとても私の好みを言い当てていて、
下手をするとゲテモノだけど、上手くすればなかなか良いもの、
そんなものにばかり惹かれるんです。

でも、それってなかなか出会えないのですよね・・・。






自分の人形には、そこまでリスキーなものを求めていないつもりです。

けれど、2%くらいの毒は入れておきたい。
それが理想ですが、お~い、毒、入ってるのかなぁ?

学生時代はおどろおどろしい人形にも心奪わましたが、
自分で作る人形には、そういったものとは無縁であって欲しいと願います。