1/07/2015

ジョージ・ブランメル





 昨年暮れに読んでいた本は、どちらも英国貴族関係。

もともと、階下の人(使用人)の仕事ぶりに興味があり、いろいろ読みましたが
やっと階上の人(貴族)の歴史なども読んでみようと思った次第です。






 「イギリス貴族 ダンディたちの美学と生活  山田勝著 」は、
図書館で読了後、すぐさま古本を購入。

つらつらと目次をあげてみると、


イギリス貴族の特殊性

ノブレス・オブリージュ

おしゃれと頽廃

ダンディズム発生の背景

軽蔑の美学

「趣味」としての政治

バーバリズムの邸宅

などなど・・・




最後は「貴族性の衰退」で幕を閉じるのですが、
「何故決闘が流行したか」など、なるほどなあ!と大変面白く読みました。












 もう一冊 「ダンディズム 栄光と悲惨」は生田耕作著ということで
まず間違いは無かろうとアマゾンで新品を注文。


ダンディの代名詞と言えば、ジョージ・ブランメルです。
かのバイロン卿をして
「ナポレオンになるよりもブランメルになりたい」と言わしめた伊達男ですが、
その数々の逸話を中心として組み立てられています。
読了後、ダンディというのは「そうなる」ではなく「そう生まれる」ものなのだと実感。
そしてそれを保つには、並大抵の神経では不可能なのですね・・・。


当時の人々の魅せられぶりを読み、
 もし現代にブランメルのような人が身近にいたと想像してみると
あまり好きになれそうになくとも、
やっぱり目の離せない人物にはなるのは間違いないのだろうなぁ!









 表紙は金子國義。
カバーの下の本体も含め、美しい本でした。



この冬は「階上の人々」に関する本を読んでいこうと思います。


そしてこの2冊をパートナーに読ませなければ!






昨日今日と連休だった娘。
ボーイフレンドと初詣も計画にあったらしいのですが、
私が風邪をひいていたことを知ったボーイフレンドが
「お母さんの傍にいてあげて。」とデートをキャンセルしてくれたのだそう。

それを聞いて、とても嬉しかったのでした。

二人とも思いやり深い子達です。


おかげで、娘と楽しい二日間を過ごしました。