古いリモージュ焼きに魅せられたのは
まだヨーロッパの通貨がユーロでなかった頃。
当時は直で買うと国内の半額以下だったこともあり、
少しずつ自分の手の届く範囲で蒐集しました。
ドイツのコテッとした絵付けも好きですが
昔のリモージュの淡い色彩、夢のように儚い花が別世界の陶器に思えたのです。
先日の誕生日で登場したカップに、
ふと今日、戸棚を開けてみたくなり、しばし眺めて。
一番最初に手元にきたチュリーン。
実用性は低いですが、蓋ものには宝箱 のような神秘性があります。
大中小の3枚セットのオーバルディッシュ。
焼きの技術も安定していなかったのか、
一番小さな皿は、ちょっと湾曲しており、それがまた味になっています。
本来はチュリーンですが、
蓋は割れてしまい元から無かったので
格安だったもの。
上のラベンダー色の薄紙には、
飛行機の中で割れてしまったカップの欠片が、捨てられずくるまっています。
11枚あるディナー皿。
この形は欠けが多いのですが、それでも大切。
最近は使ってないなあ・・・
分けてもらったお店のことも、よく覚えていて、
学校の先生をリタイアしてアンティークを扱うようになった方、
ご夫婦で古美術をを営まれていたお店・・・
中には、当時向こうでも人気だったポケモンの話を聞かれたことも!
思えば私の中学生英語(!)に、皆さんよく付き合って下さったことです(恥)。
不思議にフレンドリーな方ばかりでした。
今は、持っている以上に欲しいとは思いません。
あるものを大切に。
一緒に歳をとって、思い出をからませていくのです。
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今日は、旅立って行く人形の準備も。
久しぶりの青空、温かな一日でした。