11/10/2013

失われた音楽を発掘する人



 金澤攝さんの演奏に触れたのは、確か10年近く前。
パートナーが金沢在住の少年(青年?)時代から、
兄のように慕う存在だということで、数回演奏会に足を運びました。

これが、ちょっと普通の演奏会とは違う・・・
まず会場自体に独特の空気が漂っているのです。

席に陣取っているのは、皆男性!
しかも、熱心なクラシックマニアの方が多くて
その光景が忘れがたいほど、
息を詰めるように聴き入っておられました。






 金澤攝さんは金沢在住ですので、大阪に来られることは稀ということもあり、
シリーズで催されていた演奏会は、今思うと本当に貴重だったと思います。

 メジャーではなく、失われた存在である作曲家を探しだし、
演奏して世に紹介することを
ライフワーク(NHKのドキュメンタリー番組が製作・放映されました)
とされていますので、
クラシックに暗い私などは、かえって何の先入観もなく
毎回楽しませていただきました。
こんな美しい曲が知られていないなんて!と驚きながら。

金澤攝さんの著書「失われた音楽」。


文章や内容はもちろん、装丁や本の重み、手触り・・・
全てがしっくりとして、なんともいい本です。
そしてもちろん、ご本人の演奏も素晴らしい。




もはや芸術のような、美しい楽譜たち

そんな金澤攝さんの演奏会「ショパンと親友たち」が、来月12月7日(土)に
大阪 ザ・フェニックスホールにて 開催されます。





 パートナー曰く 「仙人のような人」 という
金澤攝さんのご本の最後の頁の言葉。


独善に陥らず

練習を怠らず

自らの天命を信じ

不安の機微を制し

損得を考えず

楽観主義を標榜し

自然体に徹すれば

どうにかなるであろう


 この言葉だけでも、その人の奏でる音を
聴いてみたいと思いませんか?



2013年 12月7日(土)

【開場】15:20 / 【プレトーク】15:40
【開演】16:00



◇ピアノ 金澤 攝
◇ピアノ 鷲野 彰子




  ~ 曲目 ~

G・ロッシーニ/F・ヒラー編
『ウィリアムテル序曲』(4手のための)

F・ショパン
『3つのノクターン』Op.15

J・フォンタナ
『バラード』Op.17

Ch=V・アルカン
『ルターのコラール「われらが神は堅き砦」による即興曲』
(3手のための)


 ※都合により曲目などが変更になることがございます。
  あらかじめご了承ください。




開場  あいおいニッセイ同和損保
     ザ・フェニックスホール

入場料 ¥3,000
      
¥2,700 ザ・フェニックスホール友の会価格      
      ¥1,000 学生席