1/28/2013


 うっすらとではありますが、この冬初めての雪化粧の朝。
すぐに消えてしまう、儚いものではありましたが、一応初雪でした。


大阪で大雪が降ったのは、17、8年くらい前だったと思います。
その頃、幼稚園年少だった娘が入院していたので、よく覚えているのです。
泊まり込んだ病室の窓から、来る日も来る日も
降り続ける雪を見ていました。

そう、あの時もセーターを編んでいたなぁ・・・。
小さな娘のものは、いつもすぐに編み上がってしまい、
入院しているあいだに、随分と衣装持ちになってしまったのでした。


本を読むということも出来たのですが、そういう気にはなれなかった。
この子まで失ったらどうしよう、という気持ちが
喉の奥の方でいつも、重い石のようにあって
セーターを編むことで、明るい次に繋がるような、
そんな気持ちだったように思います。

雪を見ると、その頃のことを必ず思い出して
あぁ、そうだったなぁ、と、深々と心もタイムスリップ。

最早昔のことだけれど。


今日は、素焼きしたボディを磨く作業。
明日は本焼き。

ポートレート・ジュモーのドレスの裾には、昨日作っておいたレースのトリムを。
そして、背中には大きなボウ。



2,3日すると、暖かくなるようで、それが待ちきれない気分です。
 けれど、春がやってくるまでの密やかな兆しも、
一つ残らず目に映しておきたい。
見つけるたび、何ともいえない幸せな気持ちになれますから!