一昨日は久しぶりに文楽劇場に出かけてきました。
この睨み鯛を見ると、いかにも新春!
一月にチケットをいただくことが何度かあり、だからかもしれませんが
この季節は文楽に行きたいと思うようになりました。
夜の部はゆったりとしていて、特に好きです。
(帰りが遅くなるのが難点ですが・・・)
本朝廿四孝、予習して行かないとややこしい筋なんです。
文楽はひとつの話から抜き出して演じられるのに
その違和感が無いのがいつも不思議で!
途中、パートナーが何やら落ち着かない様子だったので
「もしかして、トイレ!?」とこちらまで落ち着かなくなり、
幕間に聞いてみると、「いや、そんなことないよ?」って・・・😑
おかげで、「鉄砲渡しの段」は集中出来ずに記憶に無い・・・。
今回夜の部に出かけたのは、
パートナーのお兄さんが親しいという三味線さんが聴きたかったからでした。
なんとも渋い方で、お姿からただよう空気(妖気?)と三味線の音色から
独自の世界感を放たれていました。
要チェックだわ・・・。
クライマックスは凍った諏訪湖を白狐の霊力を借りて八重垣姫が渡るのですが、
かなり見どころ満載!!
阿古屋を思い出しました。
この画像は桐竹勘十郎さんですが、実際には吉田蓑二郎さんが演者でした。
このキツネが飛び跳ねるのに、パートナーがオオヨロコビ。 |
たまたま文楽の前にお会いしていた呉本俊松さんが長野のご出身で、
諏訪湖のお話などお聞きしていたところでした。
これも不思議なご縁ですね。
諏訪湖はもう15年くらい前に、母と娘と順番に運転しながら行ったことがあります。
次回行くことがあれば、この白狐を思い出すだろうな(笑)。
そういえば橋本治の本があったと、昨夜は本朝廿四孝の章を読み直していました。
当時の人たちは、300年後にもこうやって文楽の舞台が受け継がれるなんて
想像出来なかったでしょうね。
文楽は朝の部などはちょっと長いのが大変ですが、
会場の雰囲気は緩いのでなかなか楽しい。
いつも新鮮な気分で見ています。