金沢の旅、つづきです。
贅沢な昼食後は、U沢さんのご主人さまが車を出して下さって、
あちこちとお連れ下さいました。
まず最初は、卯辰山にある真成寺。
U沢さんのお計らいで、 特別にいろんなものを見せていただきました。
行きすがらの車中での説明を聞くうち、
あれ?なんだかどこかで・・・と、開きかかる記憶の引き出し。
このお寺で有名なものが、百徳きものという産着なのです。
昔々、子供が生まれると近所の方が端切れを持ち寄って贈り、
その端切れ布を繋ぎ合わせて縫われたものが、百徳着物と呼ばれます。
これをいつだったか、テレビでやっているのをたまたま見ていて、
針を持つものとして興味深かったのですが、
そうか、そのお寺だったのだ!!
鬼子母神から赤ん坊を守るため、
人の肉に似ていると、植えられた柘榴が。
ちょうど今、実をつけていました。
御堂内は、古い押絵など手仕事による珍しいものがいっぱいで、
仕事柄、何もかも興味深く見せていただきました。
中でも、時代のついた着物の ふき部分だけを切り取って、
ずらりと額装したものがあって、面白かった!
着物を縫う時に、一番難しく重要な部分ですから。
その後は、卯辰山で特別に分けていただけるお宅に伺って
「へしこ」を購入。
そして東山の茶屋街へ。
U沢さんは金沢の有名な老舗の奥さん。
そちらの2階で記念撮影して下さいました。
一番奥がU沢さん。
テーラーで仕立てられたパリッとしたシャツに赤いベルト、
ベリーショートヘアーの、大変快活な女性!
あちこちでのそのお顔の広さに、感服した旅でもありました。
こちらも金沢の本で必ず目にする、縄暖簾の味噌やさん。
中に入ると、大豆の良い香りが。
夕食はまた、U沢さんご夫妻行きつけの郷土料理のお店へ。
1枚目の画像の治部煮、美味しゅうございました。
二日目も、早朝9時半からご夫婦でホテルに迎えに来て下さり、
竪町の骨董街など楽しく散策。
新鮮なお寿司をいただき、
最後は金沢駅のホームまで、N川さんやN農さんもお見送りいただいて
まるでお殿様のような旅をさせていただきました。
本当に本当に、皆さまどうもありがとうございました!
感謝の言葉もございません・・・。
まだ心の中は、金沢でいっぱい。
母も私も娘も、忘れられない旅となりました。