亡父が会社の自室で使っていた机を譲り受け、もうすぐ二年。
父は机の上に同じ大きさのガラスを置いていたのですが、
私は最初にそれを取り払ってしまい、そのままの木の風合いで使い始めました。
木の表面に直接マグカップなど置く訳にはいかず、トレイなどを併用していたのですが、
それもだんだん邪魔っ気になってきて。
何か厚みもあり、しっかりしている敷物はないかと思っていたところ、
これを見つけました。
昔、短期間ですが、紅型の染を習っていたことがあります。
もともと型染めが好きなのですが、その関連で
もともと型染めが好きなのですが、その関連で
芹沢銈介のミュージアムショップを覗いていて、倉敷緞通を知りました。
この倉敷緞通の説明は、以下に。
江戸時代から畳表などの製品が作られていた倉敷。
明治以降には花筵(はなむしろ)が盛んに生産され、
倉敷緞通の前身となる金波織も作られました。
昭和7年、大原孫三郎(大原美術館設立者)の侍医:三橋玉見から
昭和7年、大原孫三郎(大原美術館設立者)の侍医:三橋玉見から
金波織を紹介された柳宗悦の依頼により、
当時無地だった緞通に芹沢銈介が縞柄をデザイン
し、
日本筵業株式会社にて昭和61年まで生産が続けられました。
その後、一旦生産が途絶えてしまった倉敷緞通を復興させるべく、
地元有志により伝統産業復
興研究会が立ち上げられ、
行政からの支援等を得て、平成5年に生産が再開されます。
緞通というと、シルクやウールを連想しますが、これはイ草。
手触りがさっぱりとしていそうなのと、赤い色に藍の縞も気に入り、
それでもいつものように、散々と悩んで・・・
父の命日が近いし、この机を大切に使いたい気持ちも勝って、購入しました。
もともと、民藝は好きです。
土臭いと嫌う方も多いですが、今の生活との相性は悪くありません。
机との間に程よいクッションができ、キーボードを打つ腕が楽になりました。
また、私はここでお化粧も書き物も休憩もしているので、
この上に気軽になんでも置けるのには、思っていた以上の便利さを感じています。
そうそう、畳の匂いがするのも、なかなか良し。