今日は母の誕生日でありました。
今年は旅先で出会った器が忘れられず、
加賀の九谷焼の作家さんに、ご飯茶碗と湯呑を母のために焼いてもらうことに。
個展を控えていらっしゃったりで、 お忙しいところを
ご厚意でなんとかご飯茶碗だけは、今日に間に合わせて下さったのです。
母が前々からご飯茶碗を新しくしたがっていたので、ちょうど良いと思ったのに
届いた茶碗を見て、「勿体なくて、とても使われへん!!」
確かにそうかもしれません・・・
なにせ、母は相当そそっかしいのです。
( ガシャーンッ!!)
でも、日々使うものが美しいと、生活に張りがでるもの。
自分ではしないだろう、ちょっとした贅沢をするのも
母の年齢ならば許されるでしょうから。
三方向に、それぞれ異なった野の花が描かれていて、
よく見ると、ちょうちょや昆虫も 。
青と白の組み合わせが、器では一番好きです。
まずはお仏壇に供えるように、この場所に置かれました。
湯呑がまたこの先届くことによって、楽しみが倍増したようで
かえって嬉しいくらいです。
そして、作り手のお人柄がうかがえるような、直筆の美しいお手紙。
蔦の柄も、きっとわざわざ描かれたのでしょう。
秋風も一緒に運んできたかのように、季節がぐっと深まった感がいたします。
あぁ、秋だなぁ・・・