9月に焼いていた35㎝のゴーティエ。
同じサイズのジュモーのドレスを着せてみるとピッタリ!
ウィッグも同じものを被せてみました。
別人のよう。
ぐっと幼くなりました。
ゴーティエはくせのある人形ですが、
その「くせ」が、好きな人にはたまらないのです。
だからこそ、落っこちそうな頬っぺたを強調した方が可愛い。
「どうしたの?」と、
思わず話しかけてしまいそうな、いたいけな表情。
あまりに似合っているので、ジュモーにはまた別にドレスを縫い、
このドレスはゴーティエに着せようかな。
ギャラリーの画像を、近いうちに変更することになりそうです。
*
今日、母の病院の待合で読み終えたのが、
「やんごとなき読者」 アラン・ベネット 。
タイトルにもある「やんごとなき読者」とは、英国女王のこと。
女王陛下が、とあるきっかけから読書に夢中になり、
公務もそこそこに熱中するさまを 、ユーモアを交えて描いた作品。
そのうち、読むことから書くことへ・・・
欲求が変化して行く心の機微を表現した部分が心に残りました。
いくつか台詞をご紹介。
「そうですとも」
彼はきっぱりといった。
「陛下はお書きになるべきです。 ひとつコツをお教えしましょうか?
最初から書かないこと。私はそれで失敗しました。
真ん中から書くことです。年代順に書こうとするとちっとも進まないんです。」
*
女王はふたたび明かりをつけ、ノートを取って書きとめた。
「自分の人生を本にするのではない。
本を書くなかで人生を見つけるのだ。」
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「内務大臣、それは違います。
ご存じのように、本というものが行動のきっかけになることはめったにありません。
たいていは、ひょっとすると自分でも気づかないうちにしていた決意に
裏づけを与えるだけなのです。
本に向かうのは自分の確信を裏づけるためです。
本はいわばけりをつけてくれるのです。」
本を書くのに苦労している
身近な人を思いながら読み終えました。