古布の縮緬は、肌触りも柔らかく、針の通りも良く・・・
現代の布なら、ともすれば安っぽくなってしまうかもしれない色合いも、
昔の染めであると、時代を経た風合いも手伝い、
言葉で言い表せない良さを持ちます。
これが、大量生産ではない、手仕事の力でしょうか?
何年か前、古い金紗縮緬の布を使い、麻の葉工房で網代編みの桐箱を作りました。
薄い桃色に、鶴と菊の柄。
今日この布を出してみたのは、
今回人形の着物のご注文でお送り下さった布と似ていたからなのですが、
人間の記憶とは曖昧なもので、こうやって並べてみると、色の濃さが少し違いますねぇ。
鳥の種類も違った!お送りいただいたものは鳳凰でした。
けれど、お持ちの自由人形さんにはぴったりの、
幼くて、ちょっとおきゃんな感じのものが出来そうです!
そして、網代編みの箱の中身はというと・・・
やっぱり古布のはぎれが入っていたりします。
増え続ける材料の置き場所作りは大変で、
なかなか優雅に桐箱も使えません(涙)。