11/25/2011

人形の着物と姉様人形展




ここのところ、思わぬ用事が出来たりで、バタバタしていました。
今日はゆっくり仕事・・・と思いきや、また少し外出して、
今やっと、オーダーいただいている着物を縫っています。

古布で着物を縫う時、一番大変なのは裁断です。
昔の布は薄く柔らかいので、印し付けでも布が動きますし、
鋏を入れて真っ直ぐ切るのは、更に難しい。
一度裁断してから、改めてまた微調整の鋏さばきが必要です。



 袖には、重ねの襦袢と下着が入りますから、3組の袖を縫うことになります。
古布には新しい布はしっくりきません。
裾のふきに入れる綿でさえ、古い布団綿を使っています。



 

 まだ、前裾の模様はどこをとるか、決めていません。
袖を仕上げてから、様子を見てみるつもりにしています。
ちょっと、市松さんにあてて見ました。
「いつも渋いの着せられてたけど、こんなの着たかったのよ~」
という感じですね(笑)。
若返りました。





 着物の話題の後は、昨日の続き、
芦屋の「谷崎潤一郎記念館」での、亘正幸氏の姉様人形展です。


昨日はカメラを持たずに出たので、携帯であまり良い画像ではありませんが・・・



これも、谷崎文学と照らし合わせ、製作された作品が一同に並び、
圧巻でした!

細かいところの作業の細やかさに、いつも自分が恥ずかしくなります(恥)。
とても博学でいらっしゃるので、
お細工物と日本の伝統柄のことなど、
ご親切に教えて下さいますよ。

いつも思うのですが、祖母に見せてあげたら、とても喜ぶだろうなぁ・・・
写真でお土産に持って行こうと思います。




亘正幸 「和布のお細工もの」展

           会期 2011年11月16日(水)~12月25日(日)