もともと古いもので、母が身に付けていた記憶が一度も無かった指輪が
こんなふうに生まれ変わって届きました。
このまま箪笥で眠り続けるはずだったろうに、
娘の仕事の関係で 思いがけず新しい命を与えられたのですから
何が起きるか分からないものです。
私のではないけれど、なにやら一緒に心躍ったのでした。
届けられた時は夜だったので、
皆、パジャマ。
それでも、「ちょっと私もつけてみるわ、どう!?」と合わせてみると
「あっ、ママにも似合う!」との言葉に鏡の前に立って眺めてみたりして。
もっと歳を重ねれば、しっくりとくるかも・・・
心躍った理由は、これだったのかしら?
地味になりがちな紫のアメジストが、美しい果実になったようなデザイン。
母にはもちろん、ぴったりと似合ったのでした。
新しいものを買うことには、ほとんど興味は無いのだけれど、
大事に受け継がれてきたものが、ああでもないこうでもないと吟味され
また新しい形になり、誰かの胸元を飾るのは、素敵なことですね。
アメジストは娘の誕生石でもあることだし、いずれ彼女のものになるでしょう・・・
けれど、その前にワタシがっ!