昨日の額装の続きを。
もう一枚は、油彩画「岩波文庫」です。
この絵についての詳細はこちら。
基本的に、古ぼけた雰囲気の額縁が好きです。
こちらの希望をくみ取って、更に作り手のセンスが加わり、
このような重厚な額縁に仕上がってきました。
ぱっと見た時、やや男性的に感じたのですが、
落ち着いて観察してみると、
アンティークゴールドの飾り部分も、ちょうどギリギリのバランスではないでしょうか。
私はこの、「ギリギリ」というラインが、何につけても好み。
ごつくならない手前で、上品さを保っている慎ましさを感じます・・・。
昨日よりも今日、今日より明日、と深みが加わってくるような、良い額縁 。
こちらの額にも、コーナーにさり気ない模様。
この絵は廊下の壁紙に合うだろうと、ここに掛けることに決めていましたが、
前からあったかのようですね。
しっくり。
後から気付いた内側の赤茶のライン!
なんとも心憎い!
こういった遊びの部分を見せてもらうと、お任せしてよかったと実感します。
今日もバタバタとしていて、仕事部屋の額の配置はまだ決められずにいます。
それでも、やはり気分が上向きになり、
暮らしの中に絵画がある幸せをしみじみと。
林哲夫さんの絵の佇まいに惹かれ、
更にそれらひとつずつ、ファーベル舎さんにこのような額装をしていただき、
私にとっては宝石よりもずっと価値のある贅沢をしました。
いろんなご縁に、感謝。