今朝のこと。
2階で作業していると、裏庭から「なっちゃん!」と呼ぶ声が。
声の主は、草木の世話をしていた母。
忙しかったので無視していると、またもや「なっちゃん!」との声。
んも~、なんやねん!と窓から覗くと、
母のすぐ傍にはあの懐かしいタヌキのポンタが!
急いで、カメラ片手に(ついでにピアノを弾いていた娘にも声をかけ)
どたどたと下りていくと、ポンタはその騒々しさにどこかに去ってしまいました(涙)。
あとに残るは、「ずっとポンタとしゃべってた」と語る、自慢げな母のみ。
う~む、最初に呼ばれた時、見に行けばよかった・・・くやしい。
ポンタが去ってからほどなく、空はどんどんと暗く風は強くなり、
肌寒く、嵐のように。
温かな部屋の窓辺から、「ポンタ、 大丈夫かなぁ・・・」と思う。
いや、動物たちの方が、人間よりよっぽど強いのですよね。
人は、やわな生き物。
お茶のあと、ボランティアに出かける娘と一緒に家を出て、
私と母は、祖母に会いに。
祖母は広間でテレビを見ていました。
ちょうど明日の震災の日を前に、特集番組。
あれから2年。
家族を失った人、家を失った人・・・
そして、被災地の人全てから失われた、町や暮らし。
その姿を追いながら、まだほとんど何も進んでいない現状をカメラは映します。
打ちひしがれ、それでも元の毎日のほんの少しでも取り戻そうとする人たちは
折れそうな心と闘いながら、前を向いていました。
何も失っていない自分に、出来るはずのわずかなことを考えます。
あの日、日本中が感じた恐怖の日々は、まだ終わっていないのですから。