訳あって、10年ぶりくらいに腕時計を取り出してきました。
どこにあるのか分からず、少し探したくらい、久しぶりに。
日々の暮らしの中で、腕時計というのはなかなか便利なものですが、
私は若い頃から全く使わないのです。
携帯電話の出現で、ますます腕時計とは疎遠になりました。
金属アレルギーだというのも理由のひとつではありますが、
まあ、習慣として身に付かないのです。
そんな自分でも、ひと頃は急に腕時計が欲しくなった時期があり、
その当時にさんざんあれこれと見て悩み、
一番欲しいと思ったのがこの時計。
なので、私が持っているのはこれただ一つ。
文字盤のピンクも、シルバーでなくゴールドのフレームも気に入り、
革のバンドはボルドーに換えてもらった
それなりに思い入れもある時計のはずなのに、
実際に身に付けたのは数えるほど。
汗をかく夏場は、アレルギーで使えないとしても、
それ以外に使った回数を考えると、まことに もったいない買い物でした。
今月末に誕生日の娘に「プレゼントは何が欲しい?」と聞くと、
「時計!」との答え。
そういえば、娘もずっと時計をしない子でした。
ピアノをしていると、うっとおしいからだと思っていましたが、
アルバイトもはじめ、腕時計も必要なよう。
それで、もしも私の時計が日の目を見れば!と、
がさごそ探してきたという訳で・・・。
生憎、娘はもっと文字盤の小さな時計が欲しいのだそう。
確かに、あの子の雰囲気では無いよなぁ、と予想はしていたけれど。
ネットであれこれ探して提案してみても、
「う~ん、ママの選ぶのは懲りすぎてんねん。もっと、ベルトがきちっと留まって、
文字盤が動かなくて邪魔にならないのがいい。」
とのこと。
・・・そうやな、あんたにはもっとシンプルで、ちょっとレトロで
丸い文字盤の森ガール系がいいよな。
私の時計はまた、お蔵入りとなりそうだったのですが、
数日テーブルの上で眺めていると、あら不思議、
ちょっとまた身に付けたくなってきたのです。
そうだ、これを機会に、使おうかな。
その前にまずは、電池交換してくれるお店を探さなければ。