2/27/2013

レ・ミゼラブル


やっと、レ・ミゼラブルを見に行ってきました。
私とパートナーは初めて、母と娘は2回目です。


この作品は158分もあるので、それが出かける前から悩みの種でした。

私は映画館などの締め切られた空間が、年々苦手になっています。
演奏会も、必ず一番後ろの端っこの、すぐに出られる席にしか座りません。
最初の15分くらいが過ぎると大丈夫なのですが、
それまでは気持ちが全く落ち着かないのです。

この映画は2時間半以上!
休憩はもちろんありませんから、トイレもすごく心配で・・・
昨夜は布団の中でもこのレ・ミゼラブルをみている夢を見ていて
かなりストレスを感じていました。

でも、それでも見たい気持ちは強かった!
「ああ無情」は私にとって、特別な本なのです。
「出たくなったら、出ればいい。」 そう言い聞かせながら。



映画が始まり、しばらくはいつものように逃げ出したいような気持に・・・。
でも、すぐに歌に惹きこまれていきました。

登場する3人の女性が、ジャン・ジャルバンよりずっと印象的で、
彼女たちの歌のシーンは、涙が出て仕方無かった。

やはり、一番心に響いたのは、ファンテーヌの歌う「夢やぶれて」。

子役のコゼットの短い歌もよかった。



 


成長したコゼットを演じる女優さんは、
フェルメールの青いターバンの女性を思わせる清楚な人。
ぴったりの役どころで、見ていると幸せな気持ちになる美しさ。

でも、エポニーヌ!
ドラマツルギーでは、ここは意地悪な役が妥当なのだろうけれど、
この可哀そうなエポニーヌは、聖女のようでした。
それが、すごく感動します。


 

 まあ、本当にハンカチ無しには見られません。
でも是非見られることをお勧めします。


今日は娘の21歳の誕生日。
彼女もこの映画が大好きなのです。
 お祝いは週末。