やっと、レ・ミゼラブルを見に行ってきました。
私とパートナーは初めて、母と娘は2回目です。
この作品は158分もあるので、それが出かける前から悩みの種でした。
私は映画館などの締め切られた空間が、年々苦手になっています。
演奏会も、必ず一番後ろの端っこの、すぐに出られる席にしか座りません。
最初の15分くらいが過ぎると大丈夫なのですが、
それまでは気持ちが全く落ち着かないのです。
この映画は2時間半以上!
休憩はもちろんありませんから、トイレもすごく心配で・・・
昨夜は布団の中でもこのレ・ミゼラブルをみている夢を見ていて
かなりストレスを感じていました。
でも、それでも見たい気持ちは強かった!
「ああ無情」は私にとって、特別な本なのです。
「出たくなったら、出ればいい。」 そう言い聞かせながら。
映画が始まり、しばらくはいつものように逃げ出したいような気持に・・・。
でも、すぐに歌に惹きこまれていきました。
登場する3人の女性が、ジャン・ジャルバンよりずっと印象的で、
彼女たちの歌のシーンは、涙が出て仕方無かった。
やはり、一番心に響いたのは、ファンテーヌの歌う「夢やぶれて」。
子役のコゼットの短い歌もよかった。
成長したコゼットを演じる女優さんは、
フェルメールの青いターバンの女性を思わせる清楚な人。
ぴったりの役どころで、見ていると幸せな気持ちになる美しさ。
でも、エポニーヌ!
ドラマツルギーでは、ここは意地悪な役が妥当なのだろうけれど、
この可哀そうなエポニーヌは、聖女のようでした。
それが、すごく感動します。
まあ、本当にハンカチ無しには見られません。
でも是非見られることをお勧めします。
今日は娘の21歳の誕生日。
彼女もこの映画が大好きなのです。
お祝いは週末。