昨日はランチの後、京大近くの重森三玲庭園美術館へ。
ここへは、前々から出かけてみたいと思っていましたが
やっとその機会が巡ってきました。
枯山水の石は、徳島より運ばれたもの。
理想郷を形作っているのだそうですが、
表座敷から切り取られた庭の姿は、石の色合いやお天気の良さも相俟って、
本当にユートピアのように感じられました。
表座敷の天井は、奥(画像右側)の方が意匠が凝らしてあるのは
そちらが貴賓席だからということ。
垂れ壁で区別されています。
ふーん・・・そうなのか・・・。
照明は三玲と交流のあったイサム・ノグチの作。
重森三玲と言えば、東福寺の市松模様のお庭で有名です。
こちらのお茶室は、同じく市松模様の波が。
桂離宮を連想しますね。
欄間には美しい藤の花が彫ってあり、印象的でした。
床の間には自作の軸
「天に私は無い」と書かれています。
庭の踏み石は、きっと襖と同じく波を形どっているのでしょう。
それにしても、歴史ある建物を守る子孫の方々は大変だなぁと
見せていただきながら、つくづく思いました。
いつまでも こういった建築物が残りますようにと祈ります。
この頃、お寺に油をかけるという心無い事件が
京都にも及んでいますからね・・・