特別なご馳走

 昨年の今頃、

父から 「○○日、おばちゃんに巻き寿司を頼んだからな！」

と電話がありました。

諸々の事情でそれがかなわなかったこともあり

すっかり忘れていたところ、
昨日伯母が、その巻き寿司を届けてくれたのでした。

ビックリするほど、大きいのは

胡瓜の面積からお分かりになるかと思います・・・。

 伯母が話してくれたのには、

父はこの巻き寿司が好物で、

伯母が届けてくれるのを、いつもそれは楽しみにしていたんだそう。

 だから、食べさせてやりたいと思ったのでしょうか。

その父の心を、1年を経て伯母が叶えてくれたのです。

 「死んだら、それまで」 ということは、ありませんね。

亡くなったものの思いをそっとひろいあげ、両手で包み込んで

届けてくれる人があります。

そうやって、父は日常のあちこちに生きています。

肝心の巻き寿司は、一緒にいただいた餃子と共に

早速夕飯に、家族皆で。

生涯で一番美味しい巻き寿司でした！

 驚くべきお話。

伯母は、毎年社員さんに運転手を頼んで、

早朝からこの巻き寿司を100本、兵庫の奥まで買いに行き、

まる1日かけて、お世話になった方のお宅にお渡ししてまわるのだそう。

・・・なんとも伯母らしい。

パートナー曰く、「サンタさんだね。ちゃんと、そりとトナカイさんもあって・・・！」 

としみじみ。

海苔だけでなく、あたたかな心でも巻かれた巻き寿司ですね。

＊

 年末から病院通いの愛犬。

お腹の調子もよくなり、もう大丈夫と思っていた矢先、

深夜に嘔吐。

血液が混じっていたので、また病院へ。

どうやら、風邪のよう。点滴して帰宅。

たいしたことは無さそうでよかったけれど、

ゴハンも食べずにずっと横になっているので

しんどいんだろうなぁ・・・

食欲が無い、ということが、まあ尋常で無い事態なのです。

早くよくなるといいなぁ・・・。