3/02/2012

最後のディナーという本



この本は、娘が7歳の頃、私の誕生日に
こっそり本屋に買いに行き、プレゼントしてくれたもの。

「最後のディナー」 島田荘司


7歳の子供が選ぶには、なんだか大人びていて、
もらった時は驚いたのですが
当時の娘曰く、この本の表紙をひと目見て、
「ママが好きそう!」
と思ったそうなのです。

島田荘司の本は読むことも無ければほとんど知らなかったので、
読み進めて行くうちに 
どうやら探偵シリーズものの一冊らしい、ということが分かってきました。
そして偶然にも、
その前の夏に娘と出かけた横浜の風景が
事細かに物語の中に描かれていたのでした。

まだ娘の小さい時の旅行は、若く心に余裕がなくて
今思うともったいないくらいに記憶に薄いのですが、
物語に出てくる山手十番館での昼食は、忘れられません。

エプロンをかけた女給さんが
大きなアンティークの風情のスープチュリーンから
レードルでスープを給仕してくれました。
夏でしたから、その冷たいポタージュがとても美味しくて
また、チュリーンからスープを給仕してもらうことがまず無かったので
雰囲気に浸った思い出があります。
13年前のことですが、今でもあのスタイルを守っているのでしょうか・・・?

横浜は、娘が赤ん坊の時にも訪れました。
もちろん、今のように若いお母さんと赤ちゃんに便利な時代では無かったので
娘の離乳食を作ることに終われ、更に記憶に薄いわけなのです。

今度、そんな思い出を払拭するかのごとくに出かける、
3回目の横浜小旅行。
私は美術館と、ニューグランド(旧館!)に泊まることだけで満足。
あ、あとは人形の家を見て・・・
・・・ やっぱりレトロ建築も見たいかな・・・。

日が近づくたび、欲張りになる気がします(笑)。

今日も雨!
春先は雨が多いですが、身体のためにも
ゆっくり暖かくなって欲しいものですね。