6/20/2011

雨の日には、古楽器の調べを



梅雨ですから、雨が降るのは仕方ないのですが、
何日か続くと、家の中も湿っぽくなり
あぁ、早くカラッと晴れないかなぁ!と思うものです。


毎日、朝11時まではFMを。
その後は、ほぼずっと音楽をかけて作業をしていますが
今日は古楽器のCDを聴くことにしました。

一枚目は、画家・有元利夫の作曲したRONDO。


初めてこのCDの存在を知ったときは、
どうしても聴いてみたい!と想いがこみ上げ、
すぐに取り寄せしました。

少し緊張しながらプレイヤーにセットし耳を澄ますと
聴こえてきたのは、想像通りのフレスコ画の薫る音・・・。

有元利夫の絵を見るたび、意識せずとも
キャンバスから流れ出す、バロック音楽の旋律。
作品のタイトルも、
「厳格なカノン」、「ポリフォニー」、「室内楽」、「RONDO」など・・・
ですから、 画家自身が音楽をこよなく愛し、その絵にメロディーを感じるのにも
何の疑問も無く、頷けるわけです。


残念なのは、CDにはトラック8までありますが、
実はどれもトラック1のリピートで、
実際に収録されているのはたった1曲だけだということ。
あぁ、せめてヴァリエーションでトラック8まで作ってくれていたら・・・と
そこが残念です。



もう一枚は、佐野健二さんのリュート。

ずっと前、佐野さんのリュートをホールで聴いたことがあるのですが、
音色はもちろん、楽器そのものの視覚的な美しさに魅せられた思い出があります。
先日たまたま我が家で佐野さんの話題が出たので、
パートナーがCDを出しておいてくれました。


リュートの調べはなんとなくいつも、
「城壁」、「ルネッサンス期のソネット」という言葉を連想させられます。
そして、シェークスピアの物語。

これも、心静かになれる音楽。
どちらも、展覧会場で流すのにいいなぁ・・・。



6月の雨の日は、こんな古楽器の音がよく似合います・・・。