1/25/2010

東儀恭子個展 「犬草紙」


土曜日の朝、日本画家の東儀恭子さんより、
急遽神戸の展覧会場に来られることになったとメールにてお知らせいただき、
取るものも取り敢えず、行って参りました。
残念ながら、その日は母は珍しく胃痛で臥せっていましたので、
私一人、バスと電車を乗りついで、一路神戸三ノ宮へ!

元町は行くことがあっても、三ノ宮は隣駅なのによく分からない私は、
駅を出たところでそごうの場所を尋ねようと声をかけたところ、
なんと相手は外人さんだった!

「ア、ソゴウネ・・・ソコヲマッスグイッタラ、モウミエテルネ!」

って、日本語お上手な上に、地理もバッチリな方で幸先の良さを感じつつ(笑)。


そごうギャラリーでは、東儀さんとやっとお会いすることが出来ました。

実は、同い年なのですが、ずっとしっかりとした印象の、素敵な女性でした。
同じくファンの宮北千織さんとは、同級生だったそうで、
皆同じ年代なのですね!と、眩しい同年代の方を仰ぎ見ながら、
楽しい時間を過ごさせていただきました。


「犬草紙」と名付けられたこの展覧会、
ギャラリーにぐるりとかけられた絵の中の犬達は

風のように疾走するもの

眠りの狭間でまどろむもの

ちょっと凄んで見せるもの

果ては流し目を送るものまで!

愛犬と呼べる存在を持つものにとっては、
ただただその表情の巧みさに笑みがこぼれるばかり。

そうそう、肝心の東儀さんは、犬を飼っていらっしゃらないのですよ!
けれど、それは何となく、分かるのです。
飼っていないから、見える(描ける)表情なのではないかと
勝手に私などは思ってしまいます。

同じに並べるにはおこがましいですが、
私自身も、もし自分が人形のコレクターなら、人形が作れない気がします。
最近、良く感じます。
私は、人形を作り、扉を開いて下さった方に送り届けるのが役目なのかなぁ、と。

東儀さんの、潔いタッチの犬達に会って、
「私も頑張らなくちゃ!」と、寄り道もせずに真っ直ぐ帰宅した一日。

神戸そごうでは本日まででしたが、
東儀さんの絵は、嬉しいことに、あちらこちらで見ることが出来ますよ!
詳しくは、こちらをご参考に、是非足をお運び下さいませ。