1/07/2010

30代最後の一日




 今朝、父から電話がありました。

毎年、誕生日には一番に「おめでとう!」と電話をくれる父が、明日はかけられないかもしれないから・・・と1日前倒しでくれたお祝いの言葉。

「いよいよ明日やな!どうや、心境は?」

そう、本当に明日、40歳になってしまう・・・今日は三十路最後の1日を噛みしめながら、過ごしています。
昨日はその区切りとして、腰くらいまであった髪を切りました。
私が最後に区切りとして髪を切ったのは、約6年前・・・それまでの人生の扉を閉め、新たな人生の扉を開けた時でした。

あれからずっとロングをキープしていた髪も、少し心機一転です!

以前も書きましたが、10年程前、ある方から「40歳になった貴女が、何をしているか見てみたい。」と言われたことがありましたが、それまで意識しなかった40歳という年齢が、区切りとして心に刻まれたのがその時でした。

年を重ねるごとに、自動的に徳が積まれる訳は無く、なかなか成長できない自分に情けない想いをする日々。40歳になる頃に、自分が何をしているか・・・私自身も分からない状態で過ごしてきてしまっていたのです。

そんなある時、思いがけず、自分の人形を本に載せてもらえることになりました。

今までやってきたことに対して、少しだけ、自信が付きました。

人形に向かう時間が更に増え、今度は新しい想いが芽生えました。
それは、人形作りを希望される方に、それをお教えするということ。

自分の人形作りだけで精一杯で、今まで展覧会で聞かれるたびにお断りしていましたが、少しの方になら、私の持っている技術でよければ、教えて差し上げたい、そして、想いのこもった特別な人形を自作する喜びを知ってもらいたい・・・と考えるようになりました。
そうは言っても、ビスクドールを1体作るのは、大変なこと!私自身も、再び勉強し直す気持ちで挑みます。

今年の後半からとなりそうですが、少しずつ構想を練り、準備を始めました。



 「玉子が冷蔵庫にたくさんあるから、プリンを作ってみたい!」
ネットでレシピをあれこれ検索して、娘が初めて一人で作ったお菓子です。(私は背後から監視してましたが・・・。)

黄金色のつやつやと光る焼きプリンは、市販のものとは違う、混ざりものの無い、素朴でこっくりとした味でした。
このレシピなら、次は正真正銘?一人で作れることでしょう。この調子で、レパートリーを増やして欲しいものです!

*本・・・1月刊行予定だったこの本は、3月刊行となりそうです。伝統の人形づくりから新しい創作人形まで、人形のあらゆるジャンルを展望する作品集だそうで、私の人形は3体掲載予定。
amazonなどのオンライン書店他、普通の本屋さんでも販売されますので、発売されましたら、またブログにてお知らせさせていただきます。