今玄関には、額装が仕上がったばかりの
母の刺繍がかかっています。
工房で見せていただいた時は、正直ピンと来なくて、
まずはどこかの壁にかけて、じっくり眺めてみなくては、と気持ちが逸りました。
玄関には小さいかな?という思いも杞憂に終わり、
違和感なく、なかなか良い感じなのです。
点描のようなラフなタッチが刺繍には向いているのではと思いきや、
母にはかえってそれが難しかったよう。
繊細できちっとした手法が母の持ち味ですが、
私はこの作品がとても気に入っています。
玄関ドアのガラス部分から差し込む光を受けて、いきいきとしていませんか?
壁紙とも相性がよい。
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毎朝の散歩道、歴史街道と(勝手に)呼んでいるコースは
古い家並みの間に、遠い記憶の中にある野の草を 今も見ることが出来るんです。
白い彼岸花と露草。
そのまま秋の花束になりそう。