4/14/2016

曾宇窯





 二年前の旅で、偶然出会った曾宇窯の器。

忘れられず、母の御飯茶碗や湯呑を焼いていただいたのがご縁で、
すっかりファンになってしまったのでした。

3月の展覧会では、わざわざ加賀よりお越し下さり、
初めてお会いすることもかなって。

会期後には、まず温泉!と決めていたのを山代温泉に絞ったのは、
こちらを訪ねたかったからなのです。


真っ先に迎えてくれたのが、この素晴らしい枝垂桜!






 作っておられるのは橋本薫さん。

北浜でお会いした時は、ほっそりと背が高く、ショートヘアーにベレー帽、
まるで異国の青年のようだ!と驚きました。

お作りになる器のイメージと、全く違っていて!

それが、加賀の地で再びお目にかかったら 不思議なものです、
やはり この自然豊かな場所で、この器を作っていらっしゃるのだなぁ・・・と
すんなりと重なりました。

暮しの細やかなものひとつひとつに、ご自身の美学がやわらかく感じられて。
また、俗世間から離れたお人柄も素敵なんです。



 お仕事部屋も見せて下さいました。
こうやって、枝垂桜が臨める特等席で 絵付けなさるのだなぁ・・・





 



障子の破れに貼られたさまざまな絵が、なんともいとおしい気持ちにさせられます。







猫ちゃん!








外のアトリエからも、木々が窓いっぱいに見られます。

こういう場所で生まれたものなんだ・・・と、胸がぎゅっとなってしまったのでした。










お茶や苺までいただき、すっかり長い時間お邪魔してしまった・・・

娘までも、「マイお湯呑」を楽しそうに選んで、
豊かな時間を過ごさせていただきました。

温泉よりも、ずっと命の洗濯でした。