二年前の旅で、偶然出会った曾宇窯の器。
忘れられず、母の御飯茶碗や湯呑を焼いていただいたのがご縁で、
すっかりファンになってしまったのでした。
3月の展覧会では、わざわざ加賀よりお越し下さり、
初めてお会いすることもかなって。
会期後には、まず温泉!と決めていたのを山代温泉に絞ったのは、
こちらを訪ねたかったからなのです。
真っ先に迎えてくれたのが、この素晴らしい枝垂桜!
作っておられるのは橋本薫さん。
北浜でお会いした時は、ほっそりと背が高く、ショートヘアーにベレー帽、
まるで異国の青年のようだ!と驚きました。
お作りになる器のイメージと、全く違っていて!
それが、加賀の地で再びお目にかかったら 不思議なものです、
やはり この自然豊かな場所で、この器を作っていらっしゃるのだなぁ・・・と
すんなりと重なりました。
暮しの細やかなものひとつひとつに、ご自身の美学がやわらかく感じられて。
また、俗世間から離れたお人柄も素敵なんです。
お仕事部屋も見せて下さいました。
こうやって、枝垂桜が臨める特等席で 絵付けなさるのだなぁ・・・
障子の破れに貼られたさまざまな絵が、なんともいとおしい気持ちにさせられます。
猫ちゃん!
外のアトリエからも、木々が窓いっぱいに見られます。
こういう場所で生まれたものなんだ・・・と、胸がぎゅっとなってしまったのでした。
お茶や苺までいただき、すっかり長い時間お邪魔してしまった・・・
娘までも、「マイお湯呑」を楽しそうに選んで、
豊かな時間を過ごさせていただきました。
温泉よりも、ずっと命の洗濯でした。