好きという感情は、理屈ではありません。
私の中で 石阪春生さんの作品は、
筆先から水入れに落ちた絵の具が、一瞬にして広がるように、
無意識に引き込まれるもの。
特に惹かれるのは、「女のいる風景」というシリーズ。
廃墟を思わせる場所に、散りばめられるものは、さまざま。
木馬であったり、家具であったり 水差しや風景画、そして人形!
そんな中、よく描かれているのが、黒と白の細縞の布ですが、
それがとてもいいのです。
古風で美しい女性のドレスもまた、心に響きます・・・。
昨年、お知り合いの方が送ってくださった荷物に
なんと石阪春生さんの直筆のデッサンが2枚、入っていました。
これも、不思議な巡り合わせ、いつか額装しようと思っていたのを
今日やっと、額屋さんに持って行きました。
なるべく古風なイメージで・・・と言いつつも
緑青がかったような銀の額棹に、マットの色はシックな緑を合わせてもらい
少し冒険の要素の入った選択。
出来上がりが、今からとても楽しみです。
それにしても、
昔、 どこかで氏のレリーフを目にした覚えがあり、
その時にも心がきゅっとなるような体験をしたのですが、
何度考えても、その場所は思い出せないまま・・・
多分、神戸だったのでしょうが・・・?
また、偶然に出会えますように。